イベント情報
不思議な世界観と、モノクロームの撤密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつエドワード・ゴーリー(Edward Gorey,1925-2000)。日本では異色の作家として知られており、『うろんな客』や『不幸な子供』などの絵本が次々と邦訳され、人気が高まっています。
ミステリー小説のような物語と、押韻・造語・古語などを駆使したテキスト、そして、陰影や背景までもペンで細かく描かれた魅惑的なイラスト。ゴーリーの作品は、不気味でナンセンス、そして優雅なユーモアが余韻となり、時に読者を不安な気持ちに陥れます。その魅力に多くの人が虜となり、シュルレアリストのマックス・エルンストや、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンをはじめ、多くの文化人もゴーリー作品の愛好家でした。
しかし、邦訳されている絵本は、ゴーリーというアーティストのほんの一面に過ぎません。彼自身がテキストとイラストの両方を手がけた「主著(Primary Books)」だけで100冊を超え、さらに、他著の挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなど、制作活動と才能は多岐にわたります。
本展は、ゴーリーの没後、エドワード・ゴーリー公益信託とブランディーワイン・リバー美術館によって準備され、アメリカ各地を巡回した原画展を初めて日本で展示するものです。さらに、ゴーリーの愛好家として多くの作品を収集している国内の個人コレクターのコレクションを加え、貴重な原画・書籍・資料など約350点を展示し、ゴーリーの多彩な制作活動にみる、謎に満ちた優雅な秘密に迫ります。
期日 | 2017年12月02日(土) ~ 2018年02月05日(月) 【開館時間】
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会場 | 島根県立石見美術館(島根県芸術文化センター「グラントワ」内) (益田市) 有明町5-15 |
お問合せ先 | 島根県立石見美術館
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料金 | <当日券>
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URL | http://www.grandtoit.jp/ |
メール | zaidan@grandtoit.jp |
添付(PDF) | 企画展「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」.pdf |