イトハラキネンカン

観光スポット

絲原記念館

2064 itoharakinenka 001 1

 奥出雲の松江藩元鉄師頭取として知られる、絲原家に伝承してきた資料を収蔵・展示する歴史資料館。隣接して居宅・庭園・洗心乃路も公開されている。



 その館蔵品は、たたら吹きの原料、用具、生産品、生産付属品などのたたら関連資料約200点。歴代の御用留証文記録など鉄師頭取(てつしとうどり)としての記録類および取引関係文書、明治大正期の郡内の政治、経済、産業の諸記録、文芸、風雅の記録など古文書約2,000点。絲原家伝来の家具、調度品、御成(おなり)用具、嫁入道具などの民俗資料1,526点、そして松江藩侯からの拝領品を含めた書画、工芸、絵画などの美術品150点など。これらの館蔵品は、芸術的に高度な内容を持つもので、中には藤原定家筆の『明月記』(県指定文化財)の一部もある。

 絲原家は、古くは備後に住んだ。家伝によると祖先は山中鹿介の同族だという。寛永元年(1624)に、初代善右衛門が、仁多郡大馬木の湯(ゆ)の?(さこ)に移住、たたら製鉄を始めたのが出雲・絲原家の始祖である。代々たたら製鉄を生業として、寛政2年(1790)に8代四郎左衛門が住居及び工場を現在地の雨川(あめかわ)に移し、明治初年には糸原の字を絲原に改めた。

 藩政時代は、鉄師頭取として藩及び奥出雲の鉄行政に関与。また、大庄屋、与頭(くみがしら)、下郡(したごおり)などに任ぜられ、郡役人上座格の位置を占め、三ノ丸御目見(おめみえ)、名字帯刀御免など士分格の扱いを受けていた。製鉄業は、たたら1か所、鍛冶屋2か所を経営して、明治初期の記録では、たたらと鍛冶にたずさわる直接従業員517人、砂鉄採取などの間接従業員880人を擁していた。このほか、仁多、大原、能義、意宇(おう)4郡に土地を所有、田畑、鉄山、山林、鉄穴山(かんなやま)など約5,000haを保持していた。



 また、記念館の奥手にある絲原家敷地内には、自然の森林を借景とした出雲流庭園がある。作庭者や作庭年代などは不詳だが、天保末年ごろから明治中ごろまでの間に逐次整備されたもののようである。また平成21年(2009)秋よりは、奥出雲の山野草を植栽した林間散策路“洗心乃路”も公開されている。これらを合わせ見ると、かつての鉄師の暮らしぶりが偲べる。

 絲原邸は、藩政時代には松江藩主の本陣にもなり、明治以降、田能村直入(たのむらちょくにゅう)、与謝野鉄幹・晶子夫妻、近藤文磨など多くの著名な人物が訪れている。昭和33年(1958)には、映画『絶唱』のロケーションに使われて有名である。

近隣の施設を見る
住所 島根県仁多郡奥出雲町大谷856
お問合せ先

島根県仁多郡奥出雲町大谷856

〒699-1812

電話:0854(52)0151

FAX:0854(52)0159

アクセス JR木次線出雲三成駅より、約4km。バスまたはタクシー利用。
料金 入場料は基本的に「記念館」「庭園」「洗心の路」の3ヶ所一括徴収となります。但し、冬期間(12/1〜3/31)は別途となります。



【通常料金】大人1000円 高大生700円 小中生300円



【冬季料金】大人800円 高大生550円 小中生250円



営業時間 <利用可能時間(営業時間)> 9:00〜17:00(入館は16:00まで)
<定休日(利用可能期間)> 展示替日(3、6、9月下旬に各3日)



年末年始(12/30〜1/3)
URL http://www.itoharas.com/