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島根県と鳥取県の境界にある汽水湖。面積86.2平方キロメートル、湖周83kmで、水探最大14mである。 島根半島と細長く延びる弓ヶ浜によって日本海と区切られ、東南には安来市と米子市、東北には美保関町と鳥取県境港市、西には松江市が位置している。中海の中央北寄りには、火山性の島で、薬用人参とボタン栽培で有名な大根島がある。 弓ヶ浜半島と島根半島を区切っている境水道(中江の滴戸)によって日本海の美保湾に通じ、松江市を流れる大橋川によって宍道湖と結ばれており、かつては重要な内海航路として利用されていた。 汽水湖のため、魚介類の種類が多く、エビ、ウナギ、スズキ、ボラ、サヨリ、カニ、クログイ、アカガイなどがとれ、最近まではカキの養殖も行われていた。古代から伝わるソリコ舟(丸木舟)で赤貝(サルボウ)や海藻をとる光景は、中海独特の風物詩であったが、現在ではほとんどみられなくなってしまった。 昭和41年(1966)に、沿岸地域の13市町村が、中海新産業都市に指定され、このころから中海の干拓事業と淡水化事業も始まった。農工業用団地と農工業用水の確保が目的で、中海5地区の約2,800haの干拓地が造成される計画であったが、昭和63年(1988)に淡水化事業は延期された。現在、大根島西南部と大海崎地区の間に堤防が建設され、堤防上を道路が開通、昭和55年(1980)から大根島は陸続きとなった。 江島と境港市渡町の間には中浦水門(全長414m、船舶の通過用に三つの閘門(こうもん)を設けている)が建設され、さらに、架橋が計画されている。 松江市馬潟地区には、すでに鉄工団地が完成、大井地区にも工場進出の計画があり、将来の臨海工業地域をめざしている。 『出雲国風土記』に宍道湖を合わせて「入海」あるいは「意宇の海(おうのうみ)」と記されている静かな環境の中海も、人工的な湖に変ぼうしようとしている。全国で5番目の大きさの湖である。
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