島根県庁舎及びその周辺建築物は”モダニズム建築物の宝庫”といわれており、県内外から注目されています。
特に1970年(昭和45年)には、計画的な整備と景観に配慮した設計が高く評価され、日本建築学会賞を受賞しました。
その中心の島根県庁舎は1959年(昭和34年)1月25日の竣工で、今年「50周年」を迎えました。
モダンな建築と城下町の風情を楽しむ散策はいかがでしょう。
島根県庁
島根県庁舎外観
【写真】左上:外観 右上:屋上からの庭園 右下:本館中庭
庁舎設計者:安田臣氏(建設省時代)
庭園設計者:重森完途庭園設計研究室
竣工:1959年
所在地:島根県松江市殿町1
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屋上から庭園を望む
本館中庭
島根県庁舎は、島根県邑智郡出身の安田臣(やすだ・かたし)氏が建設省時代に設計したもので、当時全盛期を迎えていたモダニズム建築の代表的作品として、高く評価されています。1970年には「島根県庁舎及びその周辺整備計画」で日本建築学会賞を受賞しました。
また庭園は、昭和期の日本の作庭家として著名な重森三玲氏の長男・重森完途(しげもり・かんと)氏によるものです。
議会堂東の広い前庭は、職員のみならず広く県民が憩うことのできる公園的な場所として設計されました。本館中庭は「八雲立つ出雲」をイメージ、県民室中庭は島根県の海、特に磯や海岸線を抽象化した枯山水様式です。
島根県立図書館
県立図書館外観
【写真】右上:外観 左上:エントランス 左下:地下書庫
設計者:菊竹清訓建築設計事務所
竣工:1968年
所在地:島根県松江市中原町52
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県立図書館エントランス
地下書庫
松江城西側の堀に面した閑静な場所にある島根県立図書館は、建築家菊竹清訓氏の設計です。
コンクリート打放しの壁、ガラスや鉄骨で構成された切妻屋根を思わせるエントランスなど、モダニズムの真髄とも言える素材とダイナミックなデザイン。
中央の吹抜けホールには、2階部分を一周できる回廊があります。
島根県立武道館
県立武道館外観
【写真】左上:外観 右上:道場 右下:田部長右衛門氏の書
設計者:菊竹清訓建築設計事務所
竣工:1970年
所在地:島根県松江市中原町52
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道場
島根県立武道館は1970年、東京・岡山に次いで全国3番目の県施設として建設されました。 旧島根県立博物館、島根県立図書館に続いて、菊竹清訓氏による設計です。
館内に大きな空間を取るため、強靭なコンクリートの壁と鉄骨が屋根を支える豪快な造りになっています。
給排気システムとして、ロケットエンジンを思わせる送風装置が設置されました。菊竹氏はその設計のため、NASAに視察に行ったと言われます。
島根県民会館
島根県民会館外観
【写真】右上:外観 左上:エントランス 左下:大ホール
設計者:安田臣建築設計事務所
所在地:島根県松江市殿町158
竣工:1968年
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島根県民会館外観
大ホール
島根県民会館は、島根県庁舎と同じモダンデザインの旗手安田臣氏による設計で、堀をはさんで県庁舎と向かい合った兄弟のようなデザインです。
三階部分を持ち上げたような構造はまさにモダンデザインの定石。
県庁舎とともに、松江城を望む城下町の景観とマッチし、市民から親しまれています。
島根県立美術館
県立美術館外観
【写真】右上:外観 左上:外観 左下:ロビー
設計者:菊竹清訓建築設計事務所
竣工:1999年
所在地:島根県松江市袖師町1-5
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県立美術館外観
ロビー
島根県立美術館は、県立図書館や武道館等とともに、菊竹清訓氏による設計です 。
「県民に開かれた美術館」「芸術活動を育成する美術館」「水と調和する美術館」の3つの基本コンセプトの下、1999年3月に開館しました。
宍道湖畔の景観に溶け込むような、穏やかなラインの金属屋根、また宍道湖に面した壁面は夕日が一望できる一面のガラス張り。 絶好のロケーションをもつ、エレガントな美術館です。
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