雄大な自然の中を疾走

「奥出雲おろち号」は、出雲神話のオロチ伝説が息づく神秘とロマンあふれる奥出雲と備後落合を結ぶ、絶景トロッコ列車として人気です。

午前9時47分、木次駅に青と白と星で彩られたトロッコ列車が到着。何だかかっこいいですね!実は、私自身初めてのトロッコ列車だったので、すごくワクワクしました。さっそく乗り込むと、車内は木製の座席に床と、レトロな味わい。自然と気分が盛り上がります。間もなく列車が動き出すと、ガラス戸のない窓の外にのどかな田園風景がパノラマのように広がります。心地よい自然の風を全身にあびてとっても爽快!


停車する駅も懐かしい味わいの駅が多く、その空間だけのんびりとした時間が流れている気がします。

列車はだんだん山間部に入って行き、山や谷、鉄橋を走り抜けていきます。窓から手が届きそうなところを生い茂った木々が通り過ぎて行き、まるで緑の壁が流れて行くようです。

オロチ伝説ゆかりの地をめぐる

「出雲神話の英雄・素戔嗚尊(スサノオノミコト)が高天原から斐伊川のほとりに降り立ち、上流に住むヤマタノオロチを退治して、奇稲田姫(くしいなだひめ)を守った話は有名ですが、この木次線沿線にはこのオロチ伝説にちなむ伝説の地がたくさんあります。オロチが棲んでいた天ヶ淵、オロチが飲み干した酒壷を祀る印瀬の壷神さん、奇稲田姫の誕生地・稲田神社等々…。そしてトロッコ列車が停車する各駅には、そんなオロチ伝説を中心とする出雲神話のイラスト駅名板が飾られています。

また列車がトンネルに入ると、天井にはオロチをかたどったイルミネーションが輝き、車内が「おお〜っ」とどよめきます。このイルミネーションは、ピンクやブルー、グリーンなど微妙に色が変化して見飽きません。

トロッコ列車最大の見どころ

列車は松本清張の名作「砂の器」の舞台として有名な亀嵩駅や、稲田姫像や社殿造りの駅舎が珍しい出雲横田駅、奥出雲そばの本場八川を過ぎ、出雲坂根駅へ。ここは駅構内に寿命百年の古狸も愛飲したという伝説の「延命水」が湧いていて、停車時間にはたくさんの乗客でにぎわいます。とっても冷たくて美味しい水でした!

ここから線路は急勾配を登っていくため、全国的にも珍しい「三段式スイッチバック」となっています。出雲坂根駅から一旦バックで折り返すように坂を登り、更に途中でもう一度折り返して、ジグザグに登って行くんです。次の三井野原駅との標高差は約160m!

途中、日本最大級の二重ループ「奥出雲おろちループ」や、谷底まで約100mあるという真っ赤な三井野大橋を眺めながら登って行きますが、まさにそれは絶景!(さらに紅葉の時期は本当に最高だそうですよ。)

トロッコ列車最大の見どころ

絶景もトロッコ列車の楽しみですが、もう一つ、この地域ならではの特色ある駅弁や、沿線のおいしい名物もやっぱり外せないですよね!

八岐大蛇弁当は見た目も綺麗で旅にピッタリ。ミニそばが付いてるのも嬉しいですね。仁多牛弁当にはおいしい島根和牛がふんだんに使われていて、お腹いっぱい食べられます。お肉がすごくやわらかくて、イチオシです♪絶対食べていただきたいのがマリアージュ!すごく濃厚で甘酸っぱいアイスクリームです。景色を見ながらのアイスはまた格別ですよ。

その他にも笹ずし、もちそばピザに奥出雲そばなど、どれもこれもおいしそうで迷ってしまいます。クリーム大福など、デザートも豊富です。

そういえば亀嵩駅は駅舎がそば屋さんになっていて、そば屋のご主人兼駅長さんというのが楽しいです。車内販売もありますが、駅で停車中に列車の窓から駅弁を買う風景に、何だかローカルであたたかいものを感じました。

列車の旅と一緒に楽しみたい!周辺スポット

■奥出雲町サイクリングターミナル

トロッコ列車を途中下車。自然豊かな奥出雲をレンタサイクルで駆け抜けてみませんか。レンタサイクル貸し出しの他、地元の食材を活かした食事や入浴、宿泊も。

[住所]島根県仁多郡奥出雲町三成558-6
[TEL/FAX]0854-54-2100/0854-54-2102
[料金]自転車利用料:大人車300円 子供車200円

■鉄の彫刻美術館

奥出雲おろちループに隣接する「交流館三国(みくに)」のリニューアルにあたり、施設内に新しくオープンした美術館。ニューヨークを中心に、鋼鉄のモニュメント彫刻で世界的に知られた故下田治氏の作品44点が展示されています。展望レストランや、隣には観光牧場もあります。

[住所]島根県仁多郡奥出雲町八川2500-34
[TEL/FAX]0854-54-2100/0854-54-2102
[時間]9:00〜17:00
[料金]無料
[URL]http://www.okuizumo.ne.jp/~oroch_loop/

奥出雲おろち号DATA

運転区間 木次線木次駅〜備後落合駅間を1日1往復、各駅停車
運転期間 平成23年4月2日〜6月26日までの金・土・日・祝日と、4月29日から5月8日の毎日。7〜11月は金・土・日・祝日と夏休み、紅葉期間の平日に運転予定。
発着時刻<トロッコ列車・備後落合ゆき>
木次10:04発 〜 備後落合12:17着

<トロッコ列車・木次ゆき>
備後落合12:39発 〜 木次14:55着
お役立ち
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旅を終えて ― しまね観光大使 小川千春さん

旅には車を始めいろんな手段がありますが、風を感じながらのトロッコ列車はすごく解放的で気持ち良いですよ。景色を見ながらのお弁当や会話ですごくリフレッシュできました。

真っ赤な橋やスイッチバックに延命水などなど見どころはたくさんありますし、これからは紅葉も抜群に良いと駅員さんがおっしゃっていました。楽しみです。私もぜひもう一度乗りたいですね(^^)♪

協力:西日本旅客鉄道株式会社
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