絶景を巡る!隠岐の船旅「フェリー・高速船」編

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2017年05月10日 公開

隠岐諸島 島前 知夫里島 赤壁

島根半島から北へ約50kmの場所にある隠岐。ここは、穏やかな自然と独自の文化が大切に残されている宝の島。「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」にも認定され、大パノラマの絶景に出会える場所です。

隠岐の船旅 フェリーからの絶景

そんな美しい隠岐の島々を巡る旅を盛り上げてくれるのが、島の大自然を目の前で体感できる船旅。船は心地いい風や波音、そして潮の香りを交えながら、たくさんの思い出を届けてくれます。ここでしか味わえない贅沢な時間を満喫できる!島根が誇る隠岐の島へ、いざ出発!

 

4つの島々からなる隠岐諸島

島根県の隠岐諸島

隠岐諸島は、島前(どうぜん)と呼ばれるエリアにある西ノ島町(にしのしまちょう)、海士町(あまちょう)、知夫村(ちぶむら)。そして、島後(どうご)と呼ばれるエリアにある隠岐の島町(おきのしまちょう)という、4つの有人島からなっています。まずは自然の恵みに満ち溢れた島々の特徴を簡単にご紹介しましょう。


島前(どうぜん)


● 西ノ島町(西ノ島)
もともと火山島であったため、火山の爪痕がそのまま残された見ごたえのある絶景スポットに出会えます。「摩天崖(まてんがい)」では大絶壁、「通天橋(つうてんきょう)」では巨大岩の架け橋、海岸に細長くそびえ立つ「観音岩(かんのんいわ)」など、撮影スポットも豊富。

● 海士町(中ノ島)
島前の中でも広大な平野を臨める島。豊富な湧水があり、「天川の水(てんかわのみず)」は日本名水百選にも選出されるほど。農業も盛んなため、海産物のみならず、さまざまな魅力がつまった歴史ある島です。

● 知夫村(知夫里島)
隠岐諸島の中でも面積が一番小さい島。名勝「赤壁(せきへき)」や「赤ハゲ山」から展望するカルデラなどの絶景に出会える素晴らしい島です。島根の名水100選である「たぬき水」と呼ばれる湧水もおすすめです。


島後(どうご)


● 隠岐の島町
「ローソク島(じま)」や「白島展望台」、樹齢800年の「岩倉の乳房杉(ちちすぎ)」など、見どころ満載の主島。滝や岬、神社などもあり、ゆったりと癒されるスポットがたくさんあります。

 

隠岐へ行くためのおもな交通手段とは?

隠岐の船旅 フェリーと高速船
フェリーくにが(左)、高速船レインボージェット(右上)、隠岐世界ジオパーク空港(右下)

隠岐へ行くためには、「飛行機」、「フェリー」、「高速船レインボージェット」の3つの交通手段があります。また、島前3島の間を移動するのに便利な「内航船」は電車やバスのように日常的に利用されているのも島ならでは。海に囲まれ船が行き交う隠岐へ行くなら、船旅の魅力に出会える絶好のチャンス!船を利用した隠岐へのアクセス方法をご紹介しましょう。


船を利用した隠岐へのアクセス


 

【 隠岐~本土 】
隠岐と本土を結ぶ船は「フェリー」と「高速船レインボージェット」。所要時間はフェリーで約2時間半、高速船は約1時間。島根の七類(しちるい)港および鳥取の境港から、隠岐への船が出ています。また、高速船レインボージェットは冬期(12月21日~2月15日)の運航はありません。

【 島前~島後 】
島前と島後の間を移動する場合の交通手段は「フェリー」と「高速船レインボージェット」のみです。所要時間はフェリーが約1時間、高速船レインボージェットで約30分です。

詳しくはこちら
隠岐汽船公式ホームページ


飛行機でのアクセスの場合、隠岐の島町(島後)にある「隠岐世界ジオパーク空港」への着地になります。大阪の「伊丹空港」もしくは「出雲縁結び空港」からの2路線が運航しています。

 

七類港から隠岐へ出発!

隠岐の船旅 七類港
七類港のターミナルビル「メテオプラザ」

本土から隠岐に行く船はフェリー、高速船レインボージェット共に松江市にある「七類港」から出ています。鳥取県の「境港」からも各船が出ていますが、今回は「七類港」からフェリーに乗って隠岐を目指します!七類港のターミナルビルは「メテオプラザ」という博物館やプールなどを備える複合施設になっています。

隠岐の船旅 七類港 駐車場

七類港には無料駐車場があるのでマイカーでも安心です!

隠岐の船旅 七類港 ターミナル

ターミナル内には、隠岐行きの船に関する時刻表などの案内が分かりやすく書いてあります。まずは、乗船名簿に乗船する船や行先、氏名などの必要事項を記入します。車を積む場合は車検証を用意し、ここで自動車航送申込書に必要事項を記入します。

隠岐の船旅 七類港 窓口

乗船名簿に記入したら窓口に持って行き乗船券を購入します。車を積む方は自動車航送申込書と車検証をもって「自動車」の窓口で手続きをします。

隠岐の船旅 フェリー乗船

購入したフェリーの乗船券がコチラ。乗船口で船員の方にスタンプを押してもらい客室へ移動します。乗船口はフェリーと高速船レインボージェットで分かれているので気をつけてください。フェリーはターミナル2階の連絡通路から。高速船レインボージェットは1階の屋外から乗船します。

隠岐の船旅 七類港 メテオプラザ

七類港に来たついでに「メテオプラザ」へ!1992年に美保関町の民家に隕石が落下し、その時落ちてきたものが実際に展示されています。他にも温海水プールやサウナなどが完備されているので、1日中遊べます♪宇宙と海をイメージして作られたリラックスルームには、疲労回復にも効果が!旅の疲れを癒したいときにもオススメです。

詳しくはこちら
メテオプラザ公式ホームページ


空港や駅から七類港までのアクセス方法について


【 松江駅・出雲縁結び空港から 】
JR松江駅から七類港または境港へは隠岐汽船接続バスが出ています。出雲縁結び空港からの場合は一度JR松江駅に行き隠岐汽船接続バスに乗り換えましょう。出雲縁結び空港から松江駅までは空港連絡バスが運行されています。

詳しくはこちら
一畑バス 隠岐汽船接続バス


【 米子駅・ 米子鬼太郎空港から 】
JR米子駅からの場合もフェリーの出航にあわせた隠岐汽船接続バスが運行されています。ただ、接続バスは米子鬼太郎空港も経由しますが、飛行機の到着時間に合わせた運行ではないので注意が必要。空港から七類港へ向かう場合はタクシーを利用するのが無難です。米子鬼太郎空港から七類港まではタクシーで20分/3400円ほどです。

詳しくはこちら
日ノ丸バス 隠岐汽船接続バス

七類港フェリーターミナル
〒690-1311 島根県松江市美保関町七類3246 番地1 メテオプラザ内 [MAP]
TEL:0852-72-2215
詳細はこちら
隠岐汽船 のりば案内 七類港

 

隠岐と本土を結ぶ3隻のフェリー

隠岐の船旅 フェリーしらしま
境港と隠岐を結ぶ「フェリーしらしま」は鬼太郎のデザイン

隠岐と本土を結ぶフェリーは、七類港と隠岐を結ぶ「フェリーおき」と「フェリーくにが」。境港を隠岐を結ぶ「フェリーしらしま」の計3隻。3隻の船は基本的に同じ仕様で、内装のデザイン等に若干の違いがある程度です。本土~隠岐の運賃は客室の等級によって違いがあり、一番安価なのが2等客室で片道2,920円です。その他にも特2等、1等、ラウンジ、特等、特別室まであり、乗船券は各港で事前に購入します。それでは、「フェリーくにが」の船内の様子をご紹介します。

隠岐の船旅 フェリーくにが

まずは特2等で運賃は片道3,810円。2等と客室の仕様は同じですが、金額が高い分、空いているのでゆったりとする事ができます。毛布は1枚30円でセルフサービス。ちょっと横になりたいときに便利ですね。ちなみに乗船後の等級変更も可能なので、2等で乗船したけれど客室が混んでいるので、特2等に変更するというのもありです。また、特2等以上は予約することができ、団体(15名以上)での利用も可能です。

隠岐の船旅 フェリーくにが

客室への出入口も各等級ごとに異なります。

隠岐の船旅 フェリーくにが 1等

落ち着いた雰囲気の1等。定員は20名で2部屋あります。

隠岐の船旅 フェリーくにが ラウンジ
「フェリーくにが」と「フェリーしらしま」にあるラウンジ室(定員10名)

続いては特等室とラウンジ室という豪華な客席。特等室は個室タイプでホテルや旅館の一室の様な雰囲気です。洋室(定員2名)と和室(定員4名)があります。同じ等級で船に一室だけあるラウンジ室はホテルのロビーの様な雰囲気。

隠岐の船旅 フェリーくにが 特別室

一番良い等級の特別室は高級なホテルに居るかのような空間。(定員3名)

隠岐の船旅 フェリーくにが ビジネスルーム
共有で利用できる「フェリーくにが」のレストルーム

他にも等級に関わらず自由に利用できるレストルームやゲームコーナーなどもあるので、居心地の良い時間を過ごせます。シャワーや授乳室、売店なども完備されているので安心ですね。ただし、夏休みなどの繁忙期にはかなり混雑するので、甲板にござを敷いて座る場合もあります。また、1等席以上は予約で埋まるケースが多いので、利用される場合は早めの予約をおすすめします。

隠岐の船旅 フェリーくにが 自動車航送

それから、フェリーの場合、車を乗せることが可能。島で車を利用したい場合にオススメです。料金は車両の全長によっても変わります。事前予約が必要なので、あらかじめチェックしておきましょう。本土~隠岐間の往復1回と、隠岐4島間を何回でも移動できるお得な「隠岐フリー自動車航送切符(乗用車・マイクロバス・キャンピングカーが対象)」もあります。

隠岐の船旅 フェリーくにが デッキ

フェリーは、約2時間半かけて隠岐へ航海していきます。客室で横になって休むのもよし、お菓子やお酒を楽しむのもよし、船の甲板に出て海風に吹かれるのもよし。船旅を思う存分満喫する時間です♪

隠岐の船旅 フェリーからの景色

そして、船の一番の魅力と言えば、壮大な景色!海から島々を望める素晴らしい景色に出会えるのも船旅を選んだからこそのもの。心地良い潮風とともに、旅の始まりを感じさせてくれます。

フェリーでの移動を楽しんでいるうちに、隠岐へ到着を告げるアナウンスが♪島はもうすぐそこです!

本土を出発したフェリーは、島前、島後それぞれの港を順番に周ります。各島の発着する港の一覧をご紹介しておきましょう。


【 島前 】

・知夫村(ちぶむら)→ 来居港(くりいこう)[MAP]
・西ノ島町(にしのしまちょう)→ 別府港(べっぷこう)[MAP]
・海士町(あまちょう)→ 菱浦港(ひしうらこう)[MAP]

【 島後
・隠岐の島町(おきのしまちょう)→ 西郷港(さいごうこう)[MAP]

【 本土 】
・島根県松江市(しまねけんまつえし)→ 七類港(しちるいこう)[MAP]
・鳥取県境港市(とっとりけんさかいみなとし)→ 境港(さかいみなと)[MAP]

 

隠岐の島町の西郷港へ到着!

隠岐の船旅 西郷港

ようやく西郷港へ到着!港を出てすぐにある総合観光案内所では、宿泊やレンタサイクルなどの手配もできます。レンタサイクルは帰りのフェリーに乗る前にそのまま返せばOK!島を周るのにも便利です。また隠岐の島町観光協会では、観光スポットなど役立つ情報を知ることができます。

隠岐の船旅 隠岐の島町観光協会
西郷港からすぐの場所にある隠岐の島町観光協会(隠岐ビューポートホテル1F)

西郷港フェリーターミナル
〒685-0013 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四61番地 [MAP]
TEL:08512-2-2266
詳細はこちら
隠岐汽船 のりば案内 西郷港

隠岐の島町観光協会
〒685-0013 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四54番地3 [MAP]
TEL:08512-2-0787
詳細はこちら
隠岐の島町観光協会ホームページ

 

隠岐の島町の魅力的なスポット

隠岐の船旅 隠岐の島町 ローソク島
ローソクに灯がともったように見えることで有名な「ローソク島」(写真提供:隠岐の島町役場)

夕暮れ時になると、遊覧船から眺められる「ローソク島」は隠岐の島町の代表的なスポットのひとつ。さらに、国の天然記念物でもある「白島海岸」や、名勝の「浄土ヶ浦(じょうどがうら」でダイナミックな景色が楽しめます。日本の滝百選にも選ばれた「壇鏡(だんぎょう)の滝」など、見どころ満載の島です♪

隠岐の船旅 隠岐の島町 牛突き
古くから残る隠岐の伝統文化「牛突き」

隠岐の船旅 隠岐の島町 岩倉の乳房杉
樹齢800年といわれる「乳房杉」(写真提供:隠岐の島町役場)

 

クールな高速船「レインボージェット」に乗ろう!

隠岐の船旅 高速船レインボージェット

隠岐と本土を結ぶ船には、フェリーの他に高速船があります。その名もレインボージェット!本土~隠岐の運賃は5,760円。フェリーに比べると若干高めですが、その分速いのが魅力。約1時間ほどで移動できるので、時間を節約したい人にはピッタリ!GWやお盆など連休時には約1~2か月前に予約が埋まってしまうので、早めの予約がベストです!

隠岐の船旅 高速船レインボージェット

フェリーに比べると船内はやや狭く、シートベルトの着用が必要です。海の上を高速で運航するので、安全が保たれるようなスタイルになっています。手荷物にも制限があるので、チェックを忘れずに。また、船内で飲食してもOKですが、自動販売機や売店などはないので必要な場合は事前に準備してくださいね。さらに、発着する港についてはほぼフェリーと同じですが、知夫村の来居港を除きますのでご注意を。

 

もうひとつの本土側の港 境港を利用しよう!

隠岐の船旅 境港

本土から隠岐へのアクセスに利用できる港が鳥取県の境港にもあります。境港はJR境港駅に隣接しているので便利!マイカーをご利用の方はフェリーの窓口(みなと境交流館1F)で一週間まで駐車できる駐車許可証を発行してもらえます。

隠岐の船旅 境港

ここは、あのゲゲゲの鬼太郎で有名な鳥取県を代表する観光スポットのひとつ。至るところで可愛い妖怪たちに出会えます。アニメの中に登場するキャラクターの銅像が並んでいる「水木しげるロード」には妖怪がいっぱい♪隠岐旅行の行き帰りにも観光できるのでオススメです。米子鬼太郎空港およびJR米子駅から境港まではバスか電車を利用でき、空港からは約20~25分程度の距離なので移動にも便利ですね。


七類港~境港間を移動したい場合の交通手段について


隠岐~本土を運航するフェリーは、七類港と境港の両方を利用できます。たとえば、行きは七類港、帰りは境港を利用することもできます。

七類港~境港の移動は、隠岐汽船接続バスやローカルの路線バスを利用することもできますが、船の到着時間に合わせた運行スケジュールではありません。便によっては丁度良いタイミングもありますが、基本的にタクシーを利用することをおすすめします。七類港~境港はタクシーで15分/2500円ほどです。

境港フェリーターミナル
〒684-0004 鳥取県境港市大正町215番地 [MAP]
TEL:0859-44-4281
詳細はこちら
隠岐汽船 のりば案内 境港

 

今回は本土~隠岐「島後」への船旅を中心にご紹介しましたが、「島前」の島々を内航船で巡る旅の記事も、ぜひチェックしてみてください。
絶景を巡る!隠岐の船旅「島前 内航船」編