国生み


天と地が初めて現れ、天の高い所にある高天原に神々が生まれた時、ました、まだ地上の大地はできあがっていませんでした。やがて高天原に生まれた男神のイザナキと女神のイザナミは、地上に降りて結婚し、国を生みました。最初に淡路島、次に四国、そして隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、最後に本州を生みました。この八つの島を大八島国といいます。その後、大小の小さな島々を生み、風の神、木の神、山の神など多くの神を生みました。

「国生み」ゆかりの舞台


1. 隠岐

『古事記』の国生み段では、隠岐は「隠伎之三子島を生みき。亦の名は、天之忍許呂別(アメノオシコロワケ)。」と記されています。『古事記』には「三子島」とありますが、実際の隠岐は四島あります。島前の知夫里島(知夫村)、西ノ島(西ノ島町)、中ノ島(海士町)三島と、島後島(隠岐の島町)、それに付属する小島がなる群島です。黒曜石の産出地がある島後島は、縄文時代には黒曜石の採集と交易が盛んに行われていました。『古事記』が編纂された八世紀には、隠岐群島には令制国の「隠岐国」が設置されました。

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詳しい神話

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イザナキとイザナミ
第一章 天地初発
第二章 国生み