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向こうの山を猿が三匹通る

 子守歌の中でも「遊ばせ歌」に属するこの歌は、なかなか愉快な内容を持っている。
 主人公である猿の行動も傑作なら、信仰の対象であるべきはずの地蔵さんや仏さんも愉快である。この歌もよく似た内容で広く歌われており、各地で収録することができる。 (解説 酒井董美先生)
酒井董美先生のプロフィール

歌:田中正さん(浜田市周布町
昭和35年当時45歳 昭和35年収録)

向こうの山を猿が三匹通る
いっち中の小猿めが ものをよう知っとって
下の畑へ飛び降りて 大根三本 抜いてきて
焼ぁて食っても 塩辛し 煮ぃて食っても塩辛し
あんまり塩が辛うて 下の小川へ飛び降りて
水ぅ三杯飲んだらば あんまり腹が太うて
地蔵の前へ糞たれた
地蔵 地蔵 泣きゃんな 仏 仏 笑やんな
あさっての市にゃ 板三枚買うてきて
堂を作ってまいりましょ
堂もなんにもいらんが
鍋の底のコガリがほしい ほしい



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