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嘉永6(1853)年 |
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不明 |
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仁摩町 宅野八幡宮 収蔵 |
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解説 |
仁摩町宅野地区は、美しい石垣と白壁の風景を残す、静かな集落です。この集落に鎮座する宅野八幡宮の神楽殿に、「牡丹に唐獅子」と「橘」の二作品が収蔵されています。このうち「橘」は、嘉永6(1853)年の制作で、鏝絵ウォッチャーの渡部さんが、調査を行った鏝絵約230点のなかで、最も古いものだそうです。作品の保存状態は良好で、着色も残っています。 |
鏝絵博士の豆知識 |
「石見地方の鏝絵はいつ頃から作られるようになった?」
石見地方の鏝絵はいつ頃から作られるようになったのかについては、資料も少なく、詳しことはわかっていません。大火の多かった江戸時代18世紀半ば、土塗りの大壁や瓦ぶきが奨励され、左官職人の技術が磨かれていきました。一方、石見地方では耕作に適した土地が少なく、盛んに出稼ぎが行われました。こうしたことから、技術の交流が進み、鏝絵文化を発展させたと言えそうです。 |
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