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昭和9年 |
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林藤作、幸田績ら石州左官 |
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東京都・丸の内 |
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解説 |
今回は、島根県を離れて東京・丸の内の作品です。昭和9年に3年7ヶ月の歳月をかけて完成した明治生命館。ネオ・ルネサンス様式建築の最高峰として造られたこの建物の一階営業の間。この部屋の白眉である、八角形を組み合わせた漆喰塗りの蛇腹天井こそ、わが石州左官の手による傑作なのです。この明治生命館、平成9年に昭和の建築で初めて国重要文化財に指定されました。 |
鏝絵博士の豆知識 |
「東京に残る石州左官の仕事」
東京都内にはこの建築以外にも、石州左官の傑作が残されています。代表的なものとしては、皇居の東宮御所、新宮殿などですが、東京丸の内のビルの大半は、石州左官の手によるものと伝えられています。彼らの活躍抜きに日本の近代建築を語ることはできないのです。 |
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