
小泉セツ〈1868-1932〉
小泉八雲の妻セツは、1868年に松江藩の士族の名家に誕生しました。生後間もなく同じ士族の親戚である稲垣家の養女となり大切に育てられます。しかし明治維新後士族は没落し、セツの家庭も生活は困窮。勉強が好きで優秀でしたが、家族のため泣く泣く進学をあきらめ、機織りをしながら一生懸命に家計を支えました。そんな中、セツは八雲の身の回りの世話をするため住み込みで働くようになり、それが縁となって二人は結婚します。子どもの頃から物語好きだったセツは、語り部として、また創作活動を支えるパートナーとして夫の力になっていきます。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)〈1850-1904〉
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、1850年にギリシャで誕生し、幼少期をアイルランドで過ごしました。若い頃に両親の離婚や左目の失明など困難の多い人生を送りますが、19歳でアメリカに渡った後、徐々にジャーナリストとして実績を重ね活躍するようになります。ニューオリンズ時代に見た万博や英訳『古事記』を通して日本文化に魅了され、1890年に来日、松江の島根県尋常中学校・師範学校の英語教師として赴任しました。
八雲は妻セツの助けを借りながら、そこで出会った日本の伝統的精神や文化を、数々の作品に昇華させました。

地元で親しまれる歴史ある郷土の味をはじめ、個性豊かなご当地グルメ、
その土地ならではの味を楽しむことで旅の思い出もより深くなること間違いなし。
