美肌県しまね うるおい研究室美肌県しまね うるおい研究室

美肌たび 研究日記diary

のどかな山村、
三瓶・美郷町に溢れる自然の恵み実感旅

島根県西部の石見では、自然を実際に体験するプログラムが豊富。手が届く場所にこんなに豊かな自然があるなんて、なんとも贅沢な地域です。忙殺されがちの日々は一度忘れて、自然に生かされていることを感じ、自然からもらう恩恵に感謝しながら心とからだを整えていく三瓶・美郷町の旅です。

島根の名峰で心地よい汗をかく
「三瓶山トレッキング」

大田市と飯南町にまたがる三瓶山は日本二百名山の一峰であり、大山隠岐国立公園にも属する活火山です。 古くは「佐比売山」の名で歴史書に登場し、神話の舞台ともなりました。県民には非常に親しみがある山であり、老若男女に愛される島根の名峰です。

豊かな自然を満喫できる山の楽しみ方のひとつ、トレッキング。自然を体感する、また山の新鮮な空気を吸ったり高いところから景色を楽しんだりすることで、ストレス解消され、軽い運動による心肺機能の向上など、健康的なアクティビティとして人気です。

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三瓶山には初心者向けから上級者向けまで、レベルに合わせた登山やトレッキングのコースが設定されているとのこと。
今回は女三瓶頂上を目指し、東の原ルートを使ったトレッキングに挑戦します。
アップダウンが程良いので、雄大な自然景観を楽しむ余裕もあります。苦しくて会話もできないほどの登山はちょっと遠慮したいけど、初心者の私でも笑顔で会話しながら足を進められました。
山には、地上にはない新しい景色や感動や到着した時の達成感がありますね。

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三瓶の多様な植生を観察したり昆虫を撮影してみたりと、自然を肌で感じながら歩きました。

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今回は60分のコース。東の原のコースを選んだ場合、「観光リフト」を利用することもでき、少し楽をしたい場合は10分程度揺られてリフトの旅も体験できます。
東の原の草原が広がって、キレイな景色でした。
三瓶観光リフト(三瓶山)の運行について

大きな運動量はないと思いきや、トレッキングは有酸素運動をしっかり行える健康的な遊びです。何よりも森林から得られる心の安らぎやストレス発散効果は、心とからだにプラスになります。この日の夜は寝つきが良く、翌朝もスッキリと起きられました。
楽しみながらからだを動かすプログラム。心身の安定と免疫力アップ、さらには美しい野草の写真まで撮れる。旅の中にも積極的に取り入れていきたいものですね。
きれいになって思い出まで持って帰れる、一石二鳥、三鳥のアクティビティとなりました。

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リフト乗り場近くには「石見ワイナリー」があります。
トレッキングの後に立ち寄ってみました。

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ワインに合うおつまみやお土産の販売も充実していて、中ではイートインも可能です。

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2018年、島根西部・石見地区に初めて完成したワイナリー。
今このワイナリーに並ぶワインは2019年秋に収穫された物が販売されており、これが石見ワイナリーの喜ばしい初収穫のワインとなります。記念すべきワインを手にできるのは今しかなく早い者勝ちなので、ぜひ購入したいところです。

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ワインのテイスティングも出来ます。トレッキング後に仲間と一緒にワインを楽しみ、お気に入りを見つけるのも楽しいかも。

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その他、ワイナリー見学や食事が出来るレストラン「石見の杜」もあります。
登山やトレッキングだけでない三瓶山エリアの魅力が感じられるスポットです。

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美味しい空気と目のまえに広がる大自然というロケーションで、三瓶のみずみずしい緑を存分に楽しめました。
ワインやお土産、レストランでの食事など、忘れられない三瓶の思い出づくりが出来ました。

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しまね観光ナビ「大山隠岐国立公園 三瓶山」
https://www.kankou-shimane.com/destination/20287

石見ワイナリー
https://iwamiwinery.com/

美肌を意識したヘルシーランチ
「ゴールデンユートピアおおち レストラン石楠花」

皆さんは「山くじら」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
海のくじらはわかるけど、山のくじらとは…?と思われる方も多いと思います。
これは日本古来の言い方でイノシシを指す言葉。日本では獣肉食が認められていない時代があり、イノシシを食するために絞り出された人々の知恵やユーモアが詰まった言葉です。つまり昔の人たちは、イノシシが美味しいことを知っていた、ということも想像できてしまいます。
余談ですがイノシシ鍋のことを「ぼたん鍋」と呼ぶことも同様に、日本の殺生に関する仏教的な考え方が反映された言葉です。

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邑智郡美郷町では「おおち山くじら」というブランドで、イノシシ肉の加工、販売、飲食店での提供などを行っています。
おおち山くじらが生まれるまでに、長きにわたる研究と模索、加工肉の開発や取り組みが行われてきました。30年ほど前から始まった野生イノシシによる農作物被害、その問題解決のための食肉開発により品質が良く、安全安心の天然イノシシ肉生産が実現しました。

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早速おいしいおおち山くじらランチを食べに行ったのは「ゴールデンユートピアおおち」。
温泉、プール、宿泊施設などが併設された多目的施設です。
この敷地にある「レストラン石楠花」で、おおち山くじらを使った美肌プレートをいただきます。
八角形のとんがり屋根が見えてきました。

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おおち山くじら美肌プレートランチは、野菜たっぷり、ボリュームもしっかりのワンプレート。
使われるお肉はすべてイノシシ。野菜はすべて地元産で品目も多く、バリエーション豊富に盛り込まれていました。

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米ナスの肉あんかけ、メンチカツ、しゃぶしゃぶ、3種類の山くじらメニューが入っています。
暑くなってくる時期を意識してか、酸味を効かせた味付けもヘルシー感たっぷり!
メンチカツにはざくざく食感のキャベツと山椒。スッとした爽やかな山椒の香りに白ごはんも進みます。

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「しゃぶしゃぶは余分な脂を落としてさっぱり。お肉本来の味わいがきちんとわかりました。

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さて、この「山くじら」ことイノシシの肉は、美容食材としておすすめです。
その理由は、イノシシの真紅の赤身肉にあります。脂の走らない赤身肉は、美容とダイエットに欠かせない「高たんぱく低カロリー」の代表です。また、鉄分やミネラルを豊富に含むことから貧血予防に効果が高く、理想的な血色の良いピンクのお肌を作ります。
実際に食べた食感や味は、豚肉のようでクセは無いですが、豚肉よりももっとあっさりしていていくらでも食べられると感じます。
また近年、イノシシの肉にはアンチエイジング効果のある抗酸化作用や、エネルギーを生み出し疲労感を軽減する効果があるとして研究が進められています。
今後、あの「猪突猛進」のイメージ通り、とんでもないイノシシパワーが発見されるかもしれません。

食事をしながらも窓からは、町や江の川が一望できるロケーション。
目にも清々しい景色が広がり、去りがたい気持ちでレストランを後にしました。

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しまね観光ナビ
「石見ワイナリー ゴールデンユートピアおおち」
https://www.kankou-shimane.com/destination/20587
※レストラン石楠花は、2021年2月28日をもって閉店いたしました。

川の楽しさを一番近くで体験できる
「石見ワイナリー カヌーの里おおち」

島根県西部を流れる江の川は、広島県から島根県江津市を流れる一級河川です。
この流域に位置する美郷町「カヌーの里おおち」は、自然を体験するアクティビティの拠点として、1991(平成3)年にオープンしました。

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遡って1982(昭和57)年、島根県で「くにびき国体」が開催された際、カヌーは正式競技として初めて採用されました。大会では邑智高校のカヌー部が優秀な成績を収め、一躍注目を集めることに。
それ以来、カヌーの町・邑智として自然との共生、体力強化などに取り組んできています。

カヌー博物館が完成したことを契機に周辺に様々な施設ができ、カヌーの里おおちがオープンしました。
現在はトレーラーハウス宿泊施設、木工体験工房などの複合施設となっており、年間施設利用者は1万人超となっています。

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ここではカヤックを体験します。
体験プログラムは朝9:30からスタート。
カヤックが出来る格好に着替えて集合です。

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カヤックは、小学生以上は1人乗りが基本。
それなので地上でしっかりと講習を受けます。救命胴衣の付け方やパドルの持ち方、カヤックへの取り込み方など丁寧に教えてもらえるので、初心者でも安心です。
ここで借りられるカヤックは大人用30艘、小人用50艘。周辺の学校は、小さいころから研修や課外授業などで体験しているのだそう。贅沢な環境ですね。

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カヤックに乗るのは2時間ほど。
のんびりとパドルをまわし、川面に吹く涼しい風を感じます。いつもよりも低い目線で違った景色を楽しみました。

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中国地方最大の川・江の川の自然を活かしたカヤック体験。
山の緑や清らかな川の流れを感じて、ゆったりとした時間の流れを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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しまね観光ナビ 「石見ワイナリー カヌーの里おおち」
https://www.kankou-shimane.com/destination/20640

静かな秘境温泉で見つけた
インパクト大のお風呂「湯抱温泉 中村旅館」

1916(大正5)年創業の中村旅館は、ご家族経営のアットホームな雰囲気の温泉宿。
ぬるめの源泉にゆっくりと浸かり、地元の食材に舌鼓。癒しの温泉旅館です。

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宿に到着するとすぐにお抹茶を点ててくださいました。
苦味の奥にあるまろやかなお茶の甘みがホッと心を緩めてくれます。

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お部屋もほっこり癒し系。
純和風の整然とした設えで、おばあちゃんの家を思い出すような懐かしさ。
清掃はしっかり行き届いており、久しぶりに畳にゴロゴロしたい気分です。

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宿には部屋が5つ。
お風呂は時間制で順番に利用します。
美肌成分「メタケイ酸」もしっかり含まれているというのでかなり期待高まります。
早速お風呂へ行ってみると、なんともインパクトあるすてきなお風呂。
壁の模様も可愛いです。

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中村旅館は自家源泉、泉温30℃と低温泉に属します。お湯を足したり温度を上げたりする蛇口は風呂内になく、女将さんの浴室外からの「お湯加減いかがですか~?」に対するやり取りで調節してもらいます。ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉のため、湯冷めせずいつまでもポカポカと温まる泉質です。
その他加水・循環はなし。一番風呂をいただくと、温泉成分が濃い証拠である湯の華が浮く姿も見られます。

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それにしてもこの素晴らしい結晶化。長い年月を経て温泉からの析出物が作った芸術作品。
ひとつひとつの窪みを踏むと、ぱっと土煙があがるような湯の華。
温泉が形作ったオレンジのサンゴ礁、千枚田、ミルフィーユ、はたまたグレート・キャニオンかと、誰もが何かに形容したくなる、個性的なお風呂です。

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宿の中でレトロ探しするのも楽しいです。
昔ながらの共同洗面や、レトロ柄のカーテン、年代物のあんま機などなど、なんとも言えず微笑ましい。

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毎年決まって貸し切りで利用するお客さんやリピーター顧客も持つという中村旅館。
お料理にも定評があります。
おおち山くじらの鍋や陶板焼き、また夏になれば地物の鮎など季節折々の料理を提供。
昼食付日帰り温泉プランも好評で、温泉ファンだけでなく地元の会合などでもしばしば利用されるとのこと。

しまね観光ナビ 「湯抱温泉 中村旅館」
https://www.kankou-shimane.com/destination/20843

文:西村 愛 
監修:島根県立大学 看護栄養学部 今中美栄 教授

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