美肌県しまね うるおい研究室美肌県しまね うるおい研究室

美肌たび 研究日記diary

奥出雲で里山の風景と
姫伝説のスポットを巡る

県東部の中国山地に位置する奥出雲町は、一級河川である斐伊川の上流部にあたる中山間地域。古事記神話の「ヤマタノオロチ」の舞台でもあります。出雲縁結び空港からは車で約1時間。切り拓かれた山の丘陵を利用した棚田の緑豊かな風景と、蕎麦やきのこの栽培が盛んな場所です。渓谷美を満喫し、自然に親しみ、美味しい蕎麦とおにぎりを楽しみました。

鬼の舌震で川のせせらぎをBGMに、
清々しい奥出雲旅のスタートを

自然いっぱいの奥出雲を満喫する旅のスタートは、「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」。
国の名勝及び天然記念物にも指定された約3キロにわたる渓谷で、誰もが楽しめるバリアフリーの遊歩道が整備されています。鬼の舌震は奥出雲の誇る、人にもやさしい観光地のひとつです。
吊り橋を渡り、巨石が作り出す不思議な景色を楽しみながら、マップ片手に自然を満喫。マップには見どころやおすすめのコースなどが親切に書いてあるので、初めて行く時もこの一枚を現地で手に入れれば安心です。

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このスポットには悲恋の神話物語が残っています。
この地には美しい姫神・玉日姫が住んでおり、その姫を慕い、ワニ(サメのこと)が夜な夜な川を上ってきていました。それを嫌った姫神は、ワニが来られないように巨石で川をせき止めてしまった、という伝説です。「ワニの慕ぶる」が「鬼の舌震」に転訛したと言われています。

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恋にまつわるスポットであるこの渓谷には、「“恋”吊り橋」と名付けられた全長160メートル、高さ45メートルもの大橋があります。
吊り橋の上からは、素晴らしい渓谷美と迫力とダイナミックな風景が360度に広がります。

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渓谷を流れる大馬木川の水勢の強さ、水流の多さから、様々な形の奇岩が形成されています。
「雨壺」とよばれる“甌穴(おうけつ)”は、水流によって岩が削られた穴のこと。水の急な流れや水量が多いところで見られるものです。
ここではその甌穴が至るところで見られ、その特徴的な形や数の多さも見どころのひとつです。
水の音に清涼感を覚え、珍しい景色に目を奪われる、とても興味深い場所です。

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鬼の舌震は、水しぶきを上げながら流れ下る川が生み出す風光明媚な場所。雄大な自然と一体になれるスポットで、自然への崇敬とその造形への驚嘆、感動を味わえる観光地です。
清々しい空気も手伝って、からだを浄化してくれるような気持ちいい体験ができました。

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しまね観光ナビ
鬼の舌震
https://www.kankou-shimane.com/destination/20243

清らかで豊富な水に育まれた仁多米のふるさとで
美酒に出会う「道の駅 酒蔵奥出雲交流館」

全国的にも珍しい、“酒蔵なのに道の駅”という道の駅酒蔵奥出雲交流館。
酒造で作られたお酒を試飲しながら選べ、地元のお土産も揃う、奥出雲を丸ごと楽しめる施設です。

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ここでは奥出雲が誇る、豊かな食を取り揃えています。
例えばそのひとつに、奥出雲で育てられたコシヒカリのブランド米「仁多米」があります。
奥出雲の寒暖差のある気候と、清らかで豊富な水に育てられた仁多米は、「西の横綱」とも呼ばれ、その食味に定評があります。2合入り仁多米は、お土産にちょうどいいサイズです。

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同じ施設内にある酒蔵「奥出雲酒造」で仕込まれたお酒もずらりと並びます。道の駅の名前のとおり、豊富な取り揃えです。
主力商品は「奥出雲」シリーズで、この道の駅の店舗では限定品も発売されます。
仕込み水には玉峰山の伏流水を使用。
奥出雲は、美味しい米と美味しい水から生まれる、美味しいお酒がある町です。

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この道の駅はこちらも珍しい「日本酒の試飲ができる道の駅」なので、気になったお酒があったら早速試飲をしてみましょう。奥出雲酒造の全てのお酒がテイスティングできる、試飲カウンターがあるのです。味わいを確認しながら、お気に入りを探します。
あれこれと迷いながら選ぶのって、とても楽しいですよね。

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また、ここで販売されている酒粕クリームチーズは大人気の商品です。奥出雲酒造の芳醇な酒粕とクリームチーズを合わせ、さらに熟成をかけてあります。
日本古来の発酵食品の“酒粕”と世界の発酵食品である“チーズ”が出会った、最強の発酵パワーを秘めた商品ですね。
そのままお酒のつまみにもなり、また生ハムやクラッカー、トマトやゆずなどでちょっと手を加えることで、女性にも嬉しいおしゃれな一品としても楽しめそう。
ひと口含むと広がるお酒の香りとチーズのクリーミーなコク、熟成による旨味が押し寄せてきて、手が止まりません。

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お土産として嬉しい地元のお漬物やお醤油のほか、島根県内の名産品やお菓子も揃っています。赤てんやあごの焼き、奥出雲和牛カレー等々、お酒と一緒についつい購入したくなるような人気のおつまみもあります。

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最近では買い物にエコバッグを持参するのが常識となりましたが、ここでは米ぬかレジ袋が話題沸騰中です。
酒づくりや食用米を精米する際に出る米ぬかを利用した「米ぬかECOバッグ」。
抗菌・消臭効果が高いレジ袋で機能性もあり、かつ余剰だった米ぬかを再利用できるという、環境にも配慮したエコバッグです。
ここでしか買えない、ぜひ一度使ってみたいですね。

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道の駅 酒蔵奥出雲交流館は奥出雲の自然からの恵みや豊かさ、おいしさを発見できるグルメなスポットでした。周辺観光施設の情報発信基地でもあり、奥出雲の楽しみ方を提案してくれ、来た人たちみんなを心温まるサービスで幸せにしてくれる施設です。造り酒屋の白壁土蔵風の建物も魅力的です。
奥出雲を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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しまね観光ナビ
道の駅 酒蔵奥出雲交流館
https://www.kankou-shimane.com/destination/21708

神話が生まれた聖地「稲田神社」で
静かな時を過ごす

奥出雲エリアをドライブしていると、たくさんの神話のスポットに出会います。
ヤマタノオロチ伝説の地として様々な言い伝えやゆかりのスポットがある、奥出雲人気の神社が稲田神社です。

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こんな山深い地域ですが、今でも神話の世界が人々の生活の中に生きていることを感じます。
地元の人たちはまるで今そこに神々がいるかのように話してくれ、人々の心の中に出雲神話がしっかりと根を張っていることがわかります。

稲田神社でお参りをして、神社境内にある「姫のそばゆかり庵」で出雲そばを食べるコース。
稲田神社は、スサノオノミコトの妻であった姫神イナタヒメ(クシナダヒメ)を祀る神社です。イナタヒメはこの近くで生まれたとされ、生まれた時に浸かった「産湯の池」やへその緒を切った「笹の宮」などの歴史スポットがあちこちにみられます。

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この神社は縁結びや夫婦円満などにご利益があるとされているので、良縁を願い、心を込めてお参りしたいものですね。

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「姫のそばゆかり庵」は、神社境内にある珍しい蕎麦屋さん。
丁寧に打った蕎麦と仁多米のおにぎりがついたセットが人気です。
神社の清々しい空気の中で、ゆっくりと美味しい蕎麦を堪能できます。

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在来種の蕎麦の実「横田小そば」を使った出雲そば。
つやつやの塗りの三段の入れ物“割子”に入ったスタイルが定番です。ざらざらとした蕎麦の粒が見えるのが出雲そばの特徴で、薬味を入れ少し甘めのつゆを上からかけて食べます。

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仁多米は、つやつやでしっかりとした食感があるのが特徴。
米の甘さが感じられ粒だちもあります。お米本来の甘さが感じられる、日本一のおにぎりです。

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満腹になったら少し境内をお散歩してもいいですね。
季節ごとの景色を楽しめる、自然の色に和みました。

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クレンジング効果のある、とろとろ温泉で
心もからだもリラックス

島根県の中でも、とりわけ“美肌温泉”と評判高い斐乃上温泉。
肌にまとわりつくようなとろとろのお湯を、源泉掛け流しでいただけます。

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ここ、かたくりの里「たなべ」は、木のぬくもりを感じる寛ぎの空間。
靴を脱いで部屋に上がると、足の裏から伝わる木の温かみ。疲れた足をそのまま投げ出して寝ころびたくなるような、安らぎ感のある宿です。

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大きな囲炉裏が迎えてくれ、窓の外からは緑の光が差し込みます。
この宿に宿泊する人はみなこの囲炉裏を囲みながら、川魚や地物野菜の夕餉に舌鼓を打ち、心までとろとろになってゆきます。

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こちらの温泉は、源泉掛け流しの露天風呂。
源泉が低温なために加温されていますが、循環・消毒なしの正真正銘のかけ流し。
柔らかなお湯で温度も高すぎず、長風呂が出来る温泉として地元でも人気です。

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肌のくすみを一掃してくれるpH9.9の、日本でも有数のアルカリ性単純温泉。包み込まれるような肌触りは、湯上がりがとても楽しみになります。

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しまね観光ナビ
かたくりの里 民宿たなべ(斐乃上温泉)
https://www.kankou-shimane.com/destination/20361

文:西村 愛 
監修:島根県立大学 看護栄養学部 今中美栄 教授

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