神話の時代から人々に親しまれてきた、美肌の湯として知られる玉造温泉。
その柔らかな湯ざわりは、まるで天然の化粧水に包まれているよう。
出雲の地に息づく自然の恵みとともに、からだの内と外を整える。そんな新しい湯治のかたちが、玉造温泉に誕生しました。
その場所は、日帰り温泉施設「玉造温泉ゆ〜ゆ」。
ここでは、島根大学医学部と連携した、科学と伝統の知恵を取り入れた新しい湯治プログラムが始まっています。それが、薬草体験「玉造温泉×季節の薬湯 湯治プログラム~玉造ぷち湯治旅~」です。
玉造温泉の泉質に合わせた季節の薬草を入れた薬湯は、毎月第3日曜日の「薬湯の日」に楽しむことができます。湯けむりに包まれながら血流をやさしく促し、肩こりやむくみなど日々の不調をほぐしてくれます。
いつもの暮らしの延長にあるような“整える時間”を、心身ともにゆったり味わえるのが魅力です。
さらに、ただ浸かるだけではなく、専門スタッフと一緒に取り組むプログラムも用意されています。
まずは、漢方薬の製剤にも使われる「薬研(やげん)」で薬草を細かく砕き、粉にします。
手のひらに伝わる感触、カリカリと響く音、そしてふわりと立ちのぼる香り――。五感で味わうひとときは、まるで時間がゆっくりと流れだすよう。
使われる薬草は、心とからだの美と元気を支えてくれるものばかりです。
薬研での体験を終えたあとは、乳鉢で薬草をすり混ぜながら仕上げる、オリジナル薬膳アイスづくりへ。薬草の香りを確かめつつ手を動かすひとときは、まるで小さな実験のようです。
そうして自分だけの味が完成した瞬間、思わず笑みがこぼれます。
乳鉢で丁寧にすりつぶした薬膳を、ソフトクリームにふりかけてひとくち。手をかけてつくった薬膳だからこそ感じられる、ちょっと特別でうれしい味わいです。
ほのかに香る薬草の風味と、ひんやりとした甘さが重なり合い、からだの内側までそっと染み入っていくようです。
仕上げは、島根県産の薬膳ハーブティーや薬膳琥珀糖とともに楽しむティータイム。
香りに包まれながら、心までほどけるような穏やかな時間が流れます。
外からきれいに、内からうつくしく。
神話と薬草、そして温泉の恵みが重なり合う玉造温泉で、自分のからだとやさしく向き合う、透明感あふれる日帰り湯治旅を。
香りに包まれ、薬草をすりつぶす音を聞きながら、忙しい毎日の中で見失いかけていた“自分のリズム”が戻ってきます。
日々の慌ただしさをそっと手放し、自然の力に身をゆだねる――
そんなごほうびのような時間が、玉造温泉には静かに流れています。
文:西村 愛
玉造温泉ゆ~ゆ
| 問い合わせ先 | 0852-62-1000 |
|---|---|
| メールアドレス | info@tama-yuuyu.com |
| HP | https://www.tama-yuuyu.com/ |
| 関連リンク | https://www.instagram.com/matsue_yuuyu/ |
