地域の人と触れ合いながら食を学ぶ体験ができるプランです。
松江城や宍道湖、八重垣神社など多くの観光スポットがある松江をスタートするコースで、親子で参加できます。
地域の協力の元、島根県産の野菜や果物など旬の新鮮食材を「買う」、それら食材を親子で「調理」、最後は自然の豊かさや食材の大切さなど「食育」を行うのが主な行程。食への興味、地域の豊かさへの気づき、ジビエ料理のおいしさなど、知識と経験を積める日帰りツアーです。
その間、お母さんたちはスタッフに子どもを任せて、子どもたちのチャレンジを見ながらリラックスタイムを過ごせます。
ツアーのスタートは松江駅。このツアー全体が専用貸切バスでの移動となります。
最初の行程は「買い物ミッション」です。買い物スポットまでスタッフがバスで連れて行ってくれます。
スタッフは道中、地域の魅力などを話しながら、楽しい雰囲気づくりを行います。
購入金額は親子で1,000円分。何を買ってもいいですが、条件は『島根県産』のものであること。
親子で協力して食材を調達します。
その後はみんなで買ってきたものをカットしていきます。
クッキングは好奇心を高めるだけでなく、コミュニケーション能力や段取りを考える論理的思考、社会性を育てるなどの効果があります。子どもたちは食べるのはもちろん、工程を遊びながら楽しく学べます。
この野菜と合わせるのが地元で獲れたジビエ肉です。ジビエは、亜鉛などのミネラルを含んでいるため、美肌に有効な成分を豊富に含んでいます。また、コラーゲンやビタミンも豊富に含まれているため、美肌に有効だと考えられています。
もしかするとジビエを初めて見る、食べる子もいるかもしれません。ジビエ肉とご対面すると、その大きさにびっくりです。
最後は買ってきた野菜などの食材とジビエを合わせて、料理人が仕上げます。
購入した食材によって完成する料理も違うので、何が出来上がるかはその時のお楽しみです！
ジビエを通して、「命をいただくということ」や「食べ物を無駄にしないこと」、さらに身近にいる食獣の実態や人間の暮らしの中における野生動物との関係性における「地域の現状や課題」といった話まで、子どもたちの興味・関心を引く話題をしっかりと話していきます。
子どもたちの純粋な感覚は地域にとって意外な発見にもなり、また親にとっては子どもの成長を感じる瞬間でもあります。そして、子どもたちは食の大切さについて学ぶことができる機会となります。
この体験は、ツアー中のわずかな間でもお母さんたちに自由な時間を過ごしてもらえるようスタッフが子どもたちのサポートを行うことも目的のひとつです。少しの間お母さんと離れて他の子どもたちやスタッフと遊ぶ子どもたちは、その中で社交性を学んでいきます。また、いつも当たり前のように食事を準備してくれるお母さんへの感謝の気持ちも持つようになるでしょう。
また、親同士、子ども同士の新たなコミュニティ形成が行われることで、双方向的なコミュニケーションの輪が広がります。そして体験後には親子の絆もより深まるのではないでしょうか。
この経験の種が、子どもの成長に欠かせない「食」への興味につながり、食の大切さや心身の健康への意識、社会性やマナーを学ぶといった、さまざまな効果を得られるきっかけになりそうです。
文：西村 愛
東出雲観光
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