出雲の奥座敷・雲南市は、山陰地方の内陸部に位置し、豊かな自然に囲まれた地域です。
雲南市木次町にある日本庭園「石照庭園」では、創業150年を超える老舗「藤原茶問屋」の発酵茶を使った体験メニューが提供されています。
五感を潤し、身体に溜まった不要なものを取り除く効果だけでなく、心身のリフレッシュも可能にするプログラムです。

出雲地方は古くからお茶処として知られ、喫茶文化が深く根付いています。お茶を愛した松江藩7代藩主・松平治郷(不昧公)の時代から、日常生活に欠かせないものとして親しまれてきた「お茶」の体験は、地域の伝統を感じる貴重な機会となります。

この体験の中では、出雲の豊かな大地で育った茶葉をベースに、地元の発酵食品に使用されている麹菌やワイン酵母を独自の製法で発酵させた「発酵茶」をいただきます。これは、藤原茶問屋が3年の月日をかけて開発した新商品です。
「発酵茶」の茶葉は、特別な効果をたくさん含んでいます。抗酸化作用の高いポリフェノールが豊富に含まれていることによる老化防止効果、発酵茶による腸内環境を整える効果など良いことづくめ。この体験が体内から美しさを引き出し、健康的で輝く肌を維持する助けとなる“発酵茶初め(はじめ)”になるかもしれません。

禅の考え方を取り入れたこの体験では、茶室から望む美しい庭園を背景に心を静め、今この瞬間に集中することの大切さを学びます。調和のとれた庭園の景観は、禅の教えである「無」の境地を体現しており、日々のわずらわしさから解放されて、スッと心がほぐれていくのを実感できるでしょう。

禅宗の修行法として知られる坐禅は瞑想の一形態でもあり、心を落ち着かせ、静寂の中で自己と向き合い、日頃散漫になりがちな感情を静かに整えていきます。

四季を反映した日本庭園で発酵茶を味わい、禅の教えに触れることで、日常から離れた特別な時間を過ごせます。出雲の自然と歴史ある茶問屋の技術が融合したこの体験は、新たな自分に出会う旅へと誘います。
美肌効果と心の潤いを求める人にとって、出雲の旅での印象的な想い出になるでしょう。

文:西村 愛
藤原茶問屋
問い合わせ先 | (一社)雲南市観光協会 |
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電話 | 0854-47-7878 |
HP | https://www.unnan-kankou.jp/ecruiting-tours/fermented/ |
関連リンク | https://www.kankou-shimane.com/experience/66841 |