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食べるfood

ぜんざい

出雲地方が発祥。
心とからだを芯から温める和の甘味

ぜんざい

「ぜんざい」といえば、冬に食べたい和のおやつ。
最近では「冷やしぜんざい」や「抹茶ぜんざい」などのアレンジメニューで、様々な味を一年中楽しむこともできます。

このぜんざい、実は発祥は出雲地方と言われています。
旧暦の10月に行われる神事「神在祭(かみありさい)」の際に食べられていた「神在(じんざい)餅」がなまって、“ぜんざい“と呼ばれるようになったとのこと。この史実は江戸時代の文献「雲陽誌」にも記載されています。
出雲地方ではお正月のお雑煮で、元旦には岩海苔入りのすまし雑煮を、2日目には小豆雑煮を食べる習慣もあります。
さらに近年では、手軽に食べられるようにとパウチされたぜんざいも販売されています。

お餅もセットされており、本格的なぜんざいが簡単に作れます。
縁起の良い紅白の丸餅が入っていて、フォトジェニックなぜんざい。
インターネットからの取り寄せも可能です。

ぜんざいに使われている小豆は、鮮やかな真紅の色素を含んでいます。小豆の色素アントシアニンは、抗酸化作用のあるポリフェノールのひとつとして、肌細胞の酸化防止にも効果があると言われています。また、カルシウムやマグネシウム、亜鉛や鉄分と言った貧血予防や美肌細胞の活性化に関与する微量栄養素が含まれている貴重な食材です。
さらにはビタミンB1、B2、B6など、新陳代謝のサポートに必要なビタミンやの腸内環境を整えてくれる食物繊維も豊富に含んでおり、美肌作りの原点でもある腸活にも効果的です。

出雲地方ではぜんざいを家庭で作ることも多く、まさに小豆が島根の美肌を支えている食材のひとつ、ともいえるかもしれません。
出雲大社の参道にある飲食店ではメニューにぜんざいを置いてある店も多く、またお土産品としてもぜんざいの販売が行われています。
大社詣での際にはぜひ出雲ぜんざいで、美肌とご縁を一緒に持ち帰ってくださいね。

文:西村 愛 
監修:島根県立大学 看護栄養学部 今中美栄 教授

ぜんざい

関連リンク 出雲ぜんざい学会壱号店(出雲観光協会)
https://www.izumo-kankou.gr.jp/spot/gurumet/249
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