隠岐の島町で水揚げされる「白バイ貝」は、サザエなどと共に隠岐の島町の特産品です。高級貝として関西地方や北陸地方などにも出荷されています。
クセがなく甘みのある、コリコリとした食感の白バイ貝。刺身などで提供され、また炊き込みごはんや煮付けとしてその弾力のある歯ごたえを楽しむことが出来ます。その肝も美味しく、美しい海のプランクトンを食べて育った白バイ貝のまろやかな甘みとうま味が詰まっています。
バイ貝は様々な調理法で食べることが出来るいわゆる万能食材で、隠岐の味覚としても人気の高い貝のひとつです。


隠岐近海で獲れる白バイ貝は、殻や身を傷めない「バイかご漁」という方法がとられ、これにより白バイ貝本来の美味しさが楽しめます。隠岐諸島でも隠岐の島町(島後)でしか行われていない漁法で、水深200~500mの海底から水揚げされています。
白バイ貝に含まれる「タウリン」は、疲れた肝臓の働きを助ける効果があり、疲労回復や二日酔いの予防や回復促進に効果があると言われています。脂肪分が少ないことから低カロリー高たんぱく、腹持ちも良いのでダイエット効果も期待できます。
肝からは鉄分や亜鉛、ビタミンA など、私たちが日常の食事で摂りにくい栄養素を摂取することができます。
貧血予防、肌細胞の新陳代謝の促進、肌の保湿効果が期待でき、血色の良い素肌づくりの一助となってくれます。
健康・美容を保つために、ぜひ食べたい食材ですね。

文:西村 愛
監修:島根県立大学 看護栄養学部 今中美栄 教授