美肌県しまね うるおい研究室美肌県しまね うるおい研究室

食べるfood

いちじく

とろりとジューシーないちじくで、
いきいきとした肌を取り戻す

出雲市多伎町の特産として全国にも出荷される「多伎いちじく」。
1970年代頃から栽培が広がり、今では島根のブランド食材になっています。

出雲地方では昔は庭先にいちじくの木を植える家庭が多く、地域ではごく身近なフルーツです。
主に「蓬莱柿(ほうらいし)」という品種の栽培が盛んで、皮が薄く実が柔らかいのが特徴。甘さの中にほのかな酸味があり、プチプチとした食感がおいしい、夏から秋にかけて楽しめるフルーツです。

多伎いちじくの最盛期は、8月上旬から10月頃まで。
実はこの多伎いちじくには、夏の陽ざしからダメージを受けた肌細胞の再生をうながす栄養素がたっぷり含まれています。フルーツには珍しく、代謝を促進するカリウムやカルシウム、貧血を予防する鉄分などの女性にうれしい栄養素が含まれています。たっぷりのビタミンCと鉄分で、いきいきとしたピンクの素肌を手に入れましょう。
また、細胞の老化を予防すると言われている抗酸化物質、ポリフェノールの一種である“アントシアニン”や“ザクロエラグ酸”も含まれており、美容にも優れた効果を発揮することが期待されます。アンチエイジングの強い味方であり、疲れた肌をいたわってくれる美肌界のスーパーフルーツです。
日焼けによる肌細胞の酸化こそ、美肌の大敵です。夏から秋、多伎いちじくを良く食べる習慣がある島根県が、美肌県であるのもうなずけます。

そんないちじくですが、追熟しない果物であるため出回る際にはすでに完熟していて、日持ちがしないというデメリットがあります。
そんな時に、手軽に楽しめるのが加工品。
いちじくの甘さとプチプチ食感を楽しめるのが「いちじくジャム」です。
ひと瓶にぎゅっとおいしさを詰め込んだジャムは、いちじくを長く楽しめる商品です。

いちじくをそのまま半乾燥した「干しいちじく」も人気です。「フランス ヴェゼノーブルいちじく収穫祭」で最優秀賞を受賞した商品で、自然の甘みを生かし、そのまま食べてもチーズと合わせたりオードブルにしたりと、使い方も様々。
フレッシュいちじくや加工品は、出雲市内のスーパーや農産物販売所、道の駅など、あちこちで購入できます。
日常にいちじくを取り入れて、健やかな肌を育てましょう。

文:西村 愛 
監修:島根県立大学 看護栄養学部 今中美栄 教授

いちじく

問い合わせ先 <いちじくの生果に関する問い合わせ先>
JAしまね出雲地区本部 河南営農センター
0853-43-7007(平日のみ8:30~17:00)

<いちじくの加工品に関する問い合わせ先>
島根県農業協同組合 多伎農産加工場
0853-86-2110(平日のみ9:00~16:00)
HP リンクはこちら
トップに戻る