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おみやげsouvenir

こじょうゆみそ

食卓を彩る独特の風味
“島の伝統”発酵調味料

「こじょうゆみそ」とは、隠岐諸島・海士町の各家庭で作られていた味噌。醤油蔵がなかった島内で、醤油替わりに作られた伝統調味料のことです。味噌のようでもあり、醤油のようでもある独特の風味は、両方のいいとこ取りのような味わいです。

こじょうゆみその原材料は、小麦、大豆、うるち米、もち米、塩。通常であればつぶしてしまう素材が、そのまま食感として残っているのが特徴です。それがおいしさにもつながり、程よい甘さもあって、幅広く使える調味料です。
醤油のようにお刺身に使ったり、つけ味噌のように野菜スティックや、そのまま白いごはんに乗せたりしてもおいしいです。また、隠し味や味付けとして炒め物に入れるなど、様々な使い方ができます。

隠岐で良く食べられているのは「焼きめし」。これは、香ばしく炙った焼きおにぎりに、こじょうゆみそを塗った、素朴な料理のことをいいます。これに煎茶をかけてお茶漬けにすれば、あっさりとした「焼きめし茶漬け」に。食欲のないときにも、その素朴で香ばしい味にさらさらと食べられてしまいます。

みそは、大豆に塩・麹を加えて発酵・熟成させた発酵調味料で、美肌、腸活の味方です。麹にはたくさんの酵素、ビタミン類、食物繊維が含まれており、腸内の環境を整えてくれます。腸内環境を整えることは、美肌づくりにとても大切なことです。肌細胞の生まれ変わりや老廃物を排出することで、肌を健康に保ち乾燥から守ってくれます。
また、ビタミンは、肌の代謝には欠かせない栄養素です。健康な肌の保護や維持、または心身の疲労回復などにも効果的です。

味噌に含まれる乳酸菌は肉や魚を柔らかくし、旨味を引き出す働きもあり、まさに“万能調味料”といえます。
さらに生きた麹菌により、発酵が進むことで味が変化する熟成を味わう楽しみもあります。
島に受け継がれる伝統の味を、ぜひご家庭でも楽しんでみて下さい。

文:西村 愛 
監修:島根県立大学 看護栄養学部 今中美栄 教授

こじょうゆみそ

問い合わせ先 JAしまね隠岐どうぜん地区本部 海士町農産加工場
08514-2-1820
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