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下府廃寺跡

 下府川に面する微高地上に所在する古代寺院である。下府廃寺塔跡として、塔の心礎部分が昭和12年(1937)6月に国の史跡に指定されている。

 平成元年(1989)から同4年(1992)まで発掘調査が実施され、塔跡のほか金堂跡が確認されている。塔跡は13m四方の基壇上に初重平面が7m四方の五重塔が想定され、金堂跡は塔跡西隣に7m離れて東西15m、南北約13mの基壇が築かれていた。寺域は一町四方と考えられ、時期は白鳳時代末から10世紀初頭前後までと考えられる。

 下府廃寺跡から500mほど東の丘陵斜面に所在する片山古墳(浜田市指定史跡)は、下府廃寺の創建に先立つ有力な豪族の墓であるが、これらは、当時の有力豪族たちが自らの権力誇示を古墳の築造から寺院の造営へと移していったことを具体的に示す貴重な文化財である。

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