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由良の大祭り

浦郷港の由良の入江に面したところに由良比女(ゆらひめ)神社がある。この社は、『延喜式神名帳』に、「名神大、元の名、和多須神(わたすかみ)」と記されている由緒深い古社で、漁業神、海上守護神として島内の信仰を集めている。

由良の入江には、毎年12月から正月にかけて、イカの大群が押し寄せ、砂浜に打ち上げられ、待ちかまえた人々に手づかみにされるという珍しい光景が見られた。昔、由良比女命(ゆらひめのみこと)が苧桶(おおけ)に乗って海を渡る時、手で海水をかき分けていると、イカがその手に戯れて、引っ張ったりかみついたりしたという。そこで、この非礼を詫びるために、毎年、神社の正面の浜辺にイカの大群が押し寄せるようになったのだという。しかし今ではイカの群は残念ながら来なくなった。

この神社では隔年(西暦偶数年)ごとの7月にわたり大祭りが行われる。28日は朝から式典と相撲が奉納され、夕方から大神興(みこし)が神社横の広場にくり出される。この神輿の要員はおよそ250人にもなり、神船のつながれている船着場まで練り歩く。

神輿を神船に乗せると、この神船をはさんで2隻の船に観光客などを乗せ、ゆっくりと浦郷湾を巡航する。たっぶり1時間はかかり、こうして夜の海上渡御(かいじょうとぎょ)は終わる。

29日は、還幸(かんこう)式で、由良比女神社の境内では、今度は2年後ではなくては担(かつ)げぬと、若者の神輿が遅くまで続く。

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