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平田本陣記念館「南画の愉しみ-木佐本陣ゆかりの優品を中心に-」

江戸時代には松江藩主が出雲大社参拝や領内視察のため藩内を巡行する折に、素封家の屋敷を「本陣」として休憩所や宿泊所に利用しました。藩主を迎える座敷の床には、唐絵(からえ)や狩野派の絵画など格式の高い掛物を用意することが求められ、御成りに際してはこうした諸道具を調える必要がありました。そのため平田の本陣・木佐家にも、中国絵画が所蔵されました。

 

また、江戸時代中期より中国文人画の影響を受けて、わが国の文人も絵画を嗜みましたが、これを「南画」とよび盛んになります。出雲では明治11年に京都から田能村直入が来雲したことを機に南画が広く親しまれ、それとともに煎茶文化の普及が進み、明治末から昭和初期にかけて南画趣好の最盛期を迎えました。

 

本展では、収蔵品の中国絵画と郷土ゆかりの作家の優品を中心に、南画の清雅な世界とその魅力を紹介します。

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