お気に入りリストお気に入りリストお気に入りリスト

古代出雲歴史博物館 企画展「出雲と吉備」

古代の出雲と吉備は、畿内と北部九州の中間にあって東西交通や対外交渉の窓口として重要な地域だったと考えられています。
両地域に独自の文化や政治勢力が生まれた背景には、弥生時代後半に見られる相互の交流だけでなく、6世紀後半以降の地政学的な理由があったといえます。
出雲と吉備は、弥生時代に他地域に先駆けて青銅器祭祀から弥生墳丘墓を舞台とする儀礼へ転換する地域として知られています。
この儀礼で用いられる「特殊土器」の分布は、土器を考案した吉備周辺や出雲・大和とその周辺に限られることから、これらの地域は互いに交流を持ちながら独自の文化を発展させ、地域形成を進めていったと考えられます。
一方、古墳時代後期以降は、朝鮮半島をめぐる東アジア情勢が緊迫化するなか、国家形成をおし進める倭王権にとって両地域はとりわけ重要な地域であったことが、記紀神話や伝承からも読み取ることができます。
本展では、特徴ある二つの時代の出土品を中心に、出雲・吉備地域の形成や統合の過程、地域間交流や王権との関係性を紹介します。

 

-------------------------------------------------------------------
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ご来場にあたっては、マスクの着用、手指消毒、間隔をあけた観覧など感染防止対策を講じています。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
-------------------------------------------------------------------

PR