［プロの偏愛グルメvol.2］齋藤 薫さん
江津市 『共栄』の〈共栄焼き〉

今回『偏愛グルメ』を教えてくださるのは、第1回でご紹介した名物『タコカルゴ』のお店、『ふしみ亭』の齋藤薫さん。浜田市で、手間暇かけた手作り料理を提供して41年！　地元で愛されている居酒屋の女将さんです。長きに渡り食に携わっている齋藤さんでも「真似できない」と尊敬の眼差しを向けるのが、江津市にある焼肉店『共栄』さんの『共栄焼き』です。
 
「20年くらい前に、主人に『すごい店がある』って連れられて、家族で食べに行ったのが最初。『共栄焼き』はタレが絶品！ピリ辛な味噌味が最高だけえ、お肉と野菜にたっぷり絡めて食べてみて」。齋藤さんに背中を押され、浜田市のお隣、江津市へいざ！

JR江津駅を出て徒歩3分。天然木の一枚板に『共栄』と彫られた渋い看板がお出迎え。実はこちらの焼肉店、島根のブランド牛『しまね和牛』をまるごと一頭買い付けておられ、A5ランクの上質な牛肉をリーズナブルに味わえるのが魅力。『共栄焼き』のホルモンやカルビ、上タンなど、これらも全てしまね和牛。山盛りの野菜と一緒に、噂のタレで味付けしたお肉を煮焼きにして『共栄焼き』の出来上がり。立ち昇る味噌のにおいが香ばしい！
 
「他に、チヂミや丸ごと焼かれたトマトがお気に入り。うちは何でも家族3人で分けて食べるの。『共栄焼き』のシメは、うどんかご飯を入れるのがオススメ。タレがしみて美味しいけえ」（齋藤さん）

「うどんもご飯もどっちも食べたいって時は、うどんを『共栄焼き』に入れて、ご飯ものは別で頼むのが我が家の食べ方。仲良く食事して、家族みんなで『満足〜、幸せ〜』ってね」と、笑顔がはじける齋藤さん。太陽のように明るい女将の偏愛グルメ。家族や仲間とワイワイ楽しんでみてはいかがでしょう。

Photography / Yuichiro Iwatani
Text / Megumi Tsukuba