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永明寺

 曹洞宗の古刹で山号を覚皇山(かくおうざん)という。応永27年(1420)津和野城主吉見氏五代頼弘が創建したもので、開山は道元の法孫月因和尚。吉見、坂崎、亀井の歴代の城主の菩提寺として栄え、江戸時代には末寺70か寺、曹洞宗の石州本山と称された。また修禅の道場として多くの雲水たちが修行に励んでいた。
 現在の建物は享保14年(1729)の火災後に建てられたものである。参道を登るとケヤキの棟門づくりの豪壮な山門がある。これは津和野城の総門を移したものといわれている。総茅葺きの本堂、書院、大講堂、鐘楼、経堂を備え、古禅刹らしい静かな趣を漂わせている。本堂、書院の庭は明治時代につくられたものだが、池泉観賞式の本格的なものである。春の新緑、夏の水蓮、秋の紅葉と四季おりおりの風景が楽しまれ、石見地方でも屈指の名苑である。
 山門を入った左手の墓地に森鴎外の墓があり、遺言どおり「森林太郎墓」とだけ刻まれている。本堂左手の小道を登ると悲運の勇将坂崎出羽守成正の墓がある。質素な自然石に、幕府をおもんばかってか墓碑銘には「坂井出羽守墓」と名を変えてある。さらにその上手には筆頭家老多胡家の墓、また『井伊大老の死』などの名作を残した同町出身の劇作家中村吉蔵の墓もある。
 寺宝には室町初期写の「絹本著色十六羅漢像図」(県指定)、兆殿司(ちょうでんす)の涅槃(ねはん)像、初代亀井茲矩木像などがある。

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住所 鹿足郡津和野町後田ロ107
お問合せ先

永明寺

鹿足郡津和野町後田ロ?107

〒699-5605

電話:0856(72)0137

アクセス JR山口線津和野駅から徒歩10分