島根県西部(石見地方)に伝わる伝統芸能・石見神楽は、独特な速いテンポのお囃子や、豪華絢爛な衣装や表情豊かな面をつけての華麗な舞が、多くの人々を魅了しています。
元々神楽は、その年の豊作や豊漁に感謝して、毎年秋祭りに氏神様へ奉納される神事です。しかし石見神楽は、神事でありながらも演芸的要素が濃く、ストーリーも明解。舞もお囃子も激しく、胸のすくような爽快さと勇壮さがあるのが特長です。
私たちも今日は、この季節石見地方のあちこちで演じられる夜神楽を見学しました。この日の演目は、異国より到来した大悪鬼を退治する「塵輪」と、古事記のスサノオ命によるヤマタノオロチ退治に題材をとった「大蛇」。演ずる木ノ口社中の皆さんは年代が様々で、子供から大人まで迫力ある舞を披露され、神楽に勢いを感じました。大蛇で出て来るおじいさんやおばあさんも、益田弁を使いながらの演技ですご〜く親しみを感じました。
上演が終わって油断していたら、いつの間にか2匹のオロチがしまねっこに迫り、あっという間にぐるぐる巻きに。しまねっこ、ピーンチ!でもしまねっこは、スサノオ命から借り受けた剣を使って、みごとオロチを退治しましたよ!本当にはらはらのハプニングでしたー。
■石見神楽
[TEL]0855-29-5647(石見観光振興協議会事務局)