2025年11月21日 公開

縁結びの聖地「出雲大社」、国宝「松江城」、世界遺産の銀の町「石見銀山」、山陰の小京都「津和野」。東西に長い島根県には、歴史も文化も異なる史跡・名所が数多く点在しています。
今回は「島根に来たらココ!」というスポットを中心に、出雲・松江からスタートし、公共交通機関を利用して鉄道やバスでのんびりと郷土の風景を楽しみながら、萩・石見空港へと向かう3泊4日のモデルコースをご紹介。お得な現地情報もチェックして、島根の魅力をとことん満喫しましょう!
詳細を知りたい人はクリック
島根県は離島を含む19の市町村からなり、地域は大きく3つに分けられます。
[出雲エリア]”出雲大社”がある出雲市を含む東側の地域。歴史と神話の舞台として知られています。
[石見エリア]”石見銀山”がある大田市を含む西側の地域。自然と文化が調和したエリアです。
[隠岐エリア]島根県の離島で、4つの有人島から構成。ダイナミックな絶景が広がります。
移動手段は車が便利とされていますが、旅の目的地や日数次第では現地交通のみでも周遊可能です。
【1日目】松江市 →【2日目】出雲市・大田市 →【3日目】大田市・津和野町 →【4日目】津和野町

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<写真>上:松江城 左下:塩見縄手 右下:小泉八雲旧居
まずは松江市のシンボルであり、国宝に指定されている「松江城」へ。全国に現存する12天守のひとつであり、別名「千鳥城」とも呼ばれます。周辺には武家屋敷や松並木が続き、散策するだけで江戸時代の暮らしや文化を感じることができます。また、今話題の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と、その妻・小泉セツが暮らしていた旧居も近くにあり、隣接する記念館では二人に関する資料などを展示・公開しています。
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「塩見縄手」は、堀川沿いに松並木と武家屋敷が続く、風情ある散策スポット。周辺には飲食店や土産物店などがあり、歩くだけで城下町の雰囲気を味わえます。せっかくの松江旅なら郷土食「出雲そば」を。そばの殻ごと挽いた黒い麺が特徴で、そば皿を複数重ねた「割子そば」スタイルが定番です。
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<写真>上:宍道湖と島根県立美術館 左下:展示室 右下:岸公園からの夕日
"水の都" とも呼ばれる松江市を象徴するスポットのひとつが宍道湖畔の「島根県立美術館」。2000年にベオグラード・トリエンナーレにて「今世紀を創った世界建築家100人」に選ばれた菊竹清訓(きくたけきよのり)氏が手掛けた美術館で、水と調和するよう計算された建築技法、建築美が随所に散りばめられています。国内有数の所蔵数を誇る葛飾北斎作品、季節ごとの企画展示と合わせてお楽しみください。
また、宍道湖は「日本の夕陽百選」にも選ばれている景勝地。日没前後のドラマチックな景色も見ものです。美術館周辺には芝生広場、夕日観賞スポットがあります。
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2日目の目的地「出雲大社」の最寄り駅までは、松江しんじ湖温泉駅から発着する「一畑電車」を利用します。そのため、初日は駅近くの温泉地で宿泊。宍道湖を臨むお宿(湖畔に佇むお宿)が多く、露天風呂などから美しい景色を楽しめるところも。夕食には四季折々の日本海・宍道湖の幸や、「しまね和牛」などの山の幸を活かした料理がお待ちかね。

「ガタン、ゴトン」と揺れる車内から窓を見渡せば、水面穏やかな宍道湖、のどかな田園風景。水都ともいわれる松江市と、縁結びの聖地・出雲大社がある出雲市までを結ぶローカル列車「一畑(いちばた)電車」です。最寄り駅となる出雲大社前駅には、日本最古級のデハニ50形を展示しているので覗いてみてください。
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<写真>上:出雲大社 神楽殿 左下:稲佐の浜 右下:人力車
縁結びの神様・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をお祀りする「出雲大社」。島根観光で外せない王道スポットのひとつです。日本最古の神社建築様式で建てられいる御本殿、大しめ縄を擁する神楽殿など、広い境内には多くの見どころがあります。「出雲大社」と一緒に巡ることの多い「稲佐の浜」までは徒歩15分ほど。効率良く巡るなら、ガイド付きの人力車(予約制)を利用するのもおすすめです。
※島根県立古代出雲歴史博物館は、2026年10月まで休館中です。
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「石見銀山」大森・銀山地区とともに、世界遺産に登録されている温泉津(ゆのつ)温泉。銀の積出港として栄えた地域で、往時の面影が残る町並みは必見です。最近は温泉宿だけでなく、古民家を再利用したリノベーション宿が増加中。宿の中には温泉津駅まで送迎してくれるところがあるため、予約時に確認しておきましょう。
3日目は世界遺産・石見銀山へ。移動はバス、タクシー、乗り合いタクシー(宿泊者限定)の3種類です。
温泉津の宿泊施設にお泊りの方は、直通の「乗り合いタクシー」が利用できます。
・1日朝1便(8:30発)のみ運行
・前日20:00までに温泉津タクシー(TEL:0855-65-2200)へ予約必須
・[定額]1名ご利用:4,200円、2名ご利用:2,400円、3名〜4名ご利用:1,600円
・大森代官所跡までは約30分
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<写真>上:龍源寺間歩 左下:清水谷製錬所跡 右下:石見銀山世界遺産センター
16~17世紀、世界の銀の約3分の1は日本産であり、そのうちの多くが石見銀山で産出されたものとされます。周辺には手掘りの跡が刻まれた間歩(坑道)、銀山運営で財を成した豪商の旧宅などが点在。自然と共生する鉱山だった点が高く評価され、2007年に鉱山遺跡としてはアジアで初めて、世界遺産に登録されました。歩いて回るだけでも楽しめるエリアですが、より歴史や文化を深く知りたい方には、ワンコインガイドの利用をおすすめします。

石見エリア(西部)を旅するなら、エリア間の移動は列車が便利で快適。山陰本線は日本海沿いを走り、車窓からは雄大な海の景色が広がります。乗車タイミングによっては、空と海が茜色に染まる美しい夕景に出会えることも。道中の絶景もぜひお見逃しなく。
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山口県との県境に位置する津和野。周囲を山々に抱かれたかつての城下町であり、そこかしこに往時の面影が残ります。津和野駅を起点に、大小いろいろな宿が豊富に点在。昔ながらのアットホームな民宿、古民家をリノベーションしたゲストハウス、温泉宿など、旅のスタイルやお好みに合わせてお選びください。


<写真>上:太皷谷稲成神社 左下:殿町通り 右下:津和野城跡
“山陰の小京都”と呼ばれるほど、津和野には天空の山城「津和野城跡」や旧藩校など、江戸初期に形成された城下町の町並みがほぼそのまま現存。隠れキリシタン殉教地としても知られ、城下町の中に西洋ゴシック風建築の教会などが点在し、唯一無二の世界観をつくり出しています。石畳が続く殿町通りを中心に、徒歩圏内に見どころが集中。半日程度でもしっかりと魅力を満喫できます。なお、名所のひとつ「太皷谷稲成神社」へは、徒歩の場合、階段をのぼる必要があり。時間に余裕を持ってお出かけください。
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<写真>上:萩・石見空港 左下・右下:エアポートショップ
JR益田駅から空港連絡バスに乗って萩・石見空港へ。東京(羽田)発着の便は現在、午前と午後の2便が運航。ここから羽田空港までは約90分ほど。 また、ターミナルビル内には、お土産売場「エアポートショップ萩・石見」を併設。地元食材を用いたジュースやクラフトビール、地域に根付くご当地グルメ、健康志向のお茶など、石見エリアを中心としたお土産が揃います。滑走路を見晴らすレストランもあるので、ランチや出発前のひと休みにぜひご利用ください。