ヤマタノオロチ


<第ニ章>スサノオの子孫

ヤマタノオロチを退治したスサノオ神は、
クシナダヒメと住む宮を建てる場所を
さがしもとめて
出雲国の各地をめぐり歩きました。

ある場所に来たときに、
スサノオ神は、
「私はここに来て、すがすがしくなり、
 気持ちが良くなった。」
と言い、その地に宮を作り、
住むことにしました。
そこを、今は、須我といいます。

宮ができると、ふしぎなことに、
その地から雲が立ち上り、それを見たスサノオ神は、
という歌をよみました。

 八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに
 八重垣作る その八重垣を

意味は、
 たくさんの雲が垣根のように
 出雲の国を守っている。
 わたしも妻が住む宮殿を守る垣根を作ろう。
 出雲を守る雲のように。
という意味です。

そして、クシナダヒメと住む宮の管理を
アシナヅチ神にまかせました。

スサノオ神がクシナダヒメと結婚して、
多くの子孫に恵まれました。

スサノオ神とクシナダヒメとの間に生まれたのが
ヤジマジヌミ神。

このヤジマジヌミ神と
オオヤマツミ神の娘であるコノハナチルヒメの間に
生まれたのが、フハノモヂクヌスヌ神。

フハノモヂクヌスヌ神と
オカミ神の娘であるヒカハヒメとの間に
生まれたのが、フカフチノミヅヤレハナ神。

このフカフチノミヅヤレハナ神と
アメノツドヘチネ神との間に
生まれたのが、オミヅヌ神。

このオミヅヌ神と
フノヅノ神の娘であるフテミミ神との間に
生まれたのがアメノフユキヌ神。

このアメノフユキヌ神と
サシクニ大神の娘であるサシクニワカヒメとの間に
生まれたのがオオクニヌシ神でした。

オオクニヌシ神は、
またの名をオオアナムヂ神、
アシハラノシコオ神、
ハチホコ神
ウツシクニタマ神
と五つの名前がありました。


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