天孫降臨
<第一章>ニニギの降臨
タケミカヅチ神の報告を受けた
アマテラス大神とタカギムスヒ神は、
アメノオシホミミ神を呼び出して、
「葦原中国を平定し終わりました。
この国は、あなたに任せましょう。
いまから降って統治しなさい。」
と仰せになりました。
ところが、アメノオシホミミ神は、
「わたしが降ろうと準備をしていると、
子どもが生まれました。
ニニギ命と申します。
この子を降すべきではないでしょうか。」
と申します。
ニニギは、アメノオシホミミ神と
タカギムスヒ神の娘との間に生まれた子供です。
アマテラス大神とタカギムスヒ神は、
「よろしい。ではニニギ命に、
葦原中国を任せよう。
いまから天より降りなさい。」
と仰せになりました。
こうしてニニギ命は、
仁紫(つくし)の日向(ひむか)の
高千穂(たかちほ)の久士布流多気(くじふるたけ)に
天より降り立ちました。
関連情報・注釈