古代出雲王国と大社の謎に迫る!

古代出雲歴史博物館のある出雲市大社町は、歌舞伎の始祖といわれた「出雲阿国」から出雲神話のゆかりの場所など、たくさんのスポットに囲まれています。
また、出雲の味「出雲そば」のお店も多数ならんでおり、地元の人にとても愛された名産です。 そのほか、珍しいスポットなどもご紹介します!
大社の町をゆっくり歩きながら、歴史と不思議を体感してみませんか?
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吉兆館
吉兆館は大社町の正月行事「吉兆神事」を中心とする、文化・歴史・伝統芸能などを展示しています。
私のおじいちゃんが作った「じょうき」も展示されていました。じょうきとは、大社のご縁祭り(8/15)で行列に使う灯籠船。元々は盆の精霊迎えの行事として、祖先の霊を慰める意味があったといいます。大きな鯛や船などが並んでいますが、私はかわいい鯛のじょうきを持っていました。
旧JR大社駅
純和風のレトロな建物でバランスもよくとても美しい建物です。JR大社線は、明治45年から出雲大社参拝客を乗せて長く賑わいましたが、残念ながら平成2年3月に廃止となりました。私は線路がいよいよ撤去される前、友だちと4人でこの出雲〜大社間の線路を歩いて往復した思い出があります。片道8kmの行程には、さまざまな試練やハプニングがあり、当時小学6年生だった私たちにとっては大冒険で、大変だったけどとても楽しかった思い出です。
一畑電鉄 出雲大社前駅
JRとともにレトロな駅舎として親しまれているのが、一畑電鉄の出雲大社前駅です。高いアーチ状の天井とステンドグラスが印象的。大学時代に留学先の北京で知り合った友だちと、帰国後大社参りをしようと待ち合わせた駅として思い出深いです。
社家の道
出雲大社を祀る神主は出雲国造(こくそう)と呼ばれ、千家国造家と北島国造家の2つの国造があります。出雲大社周辺には、この千家国造家と北島国造家を中心とする神官の屋敷が建ち並んでいます。北島国造家や千家国造家の前の通りは「社家の道」と呼ばれ、今も古くからの佇まいが残ります。北島家の庭園奥には小さな滝や池もあって、神秘的な雰囲気がありました。
命主社
背後の岩の下から銅戈と大きなヒスイの勾玉が出土したことで知られる命主社。
大きな木があって、神様が宿っているような雰囲気を感じました。
蓮歌庵・阿国の墓
歌舞伎の創始者とされる出雲阿国は、出雲大社の鍛冶職中村三右衛門の娘で、出雲大社の巫女だったと言われています。
晩年は故郷である大社に帰ってきて尼となり、連歌庵で智月と称し連歌と読経の日々を送ったとされます。男装で刀剣を持ち、最先端のファッションでかぶき踊りをして一世を風靡したそうですが、阿国の持つ刀を見て、中学校時代やっていた剣道を思い出しました。
阿国の生家である中村家の墓の隣に、石垣で囲った平たい自然石の墓が。芸能関係者や歌舞伎ファンなど多くの方が訪れるそうです。
於國塔(阿国の塔)
大社の海や町並みが一望できる高台に、歌舞伎界の名門、中村・市川両家をはじめとした名優たちの寄付で建てられた記念塔があります。晴れた日には国引き伝説の美しい園の長浜や三瓶山が見れて、とても眺めのいい場所です。地面に真新しい鹿の足跡が残っていて驚きました。もしかして、私たちが来る直前までそこにいたのかも?
海岸近くの集落の中に、屏風のようにそそり立つ不思議な岩がありました。この岩陰で国譲りの話し合いがされたのだそうです。
屏風岩・因佐神社・上の宮
因佐神社に祀られているのは、高天原の使者として大国主命に国譲りを迫った建御雷神。武運の神様で、参拝後、鳥居を通り抜けるまで無言でふり返らなかったら、勝負運が良いのだとか?地元の野球チームが勝利の祈願に訪れるそうです。
出雲地方では旧暦10月を「神無月」ではなく「神在月」と呼びます。全国の八百万の神々が出雲に集まられ、人々の人生諸般の事や、縁結びなどについて話し合われるからです。神々が来年のことを話し合われるのが、この上の宮だそうです。(ということは、今、神様はお留守?)
出雲大社西にある海岸は稲佐の浜(いなさのはま)と呼ばれ、子供の頃よく泳ぎに来ました。ここは国引き・国譲り神話や、旧暦10月10日に行われる神迎祭(かみむかえさい)の舞台です。全国から来られた神々が、ここから上陸されるのだそうです。浜辺にはさくら貝などきれいな貝殻がたくさんありました。
稲佐の浜・神迎えの道
稲佐の浜で神々をお迎えする神迎祭が執り行われた後、竜神様を先導に八百万の神々が出雲大社へと向かわれます。この稲佐浜から出雲大社へと神々がお通りになられる道を「神迎の道」と呼びます。通りには昔ながらの懐かしい雰囲気のお店や家が残っています。
手銭記念館
かつては造り酒屋だった旧家手銭(てぜん)家が、代々収集してきた美術工芸品を展示し、公開しています。酒蔵を改装して作られた展示室は、高い天井に太い梁が走る見事な木造建築で、とても素敵な和の空間でした。楽山焼や布志名焼など、地元を代表する逸品が並んでいましたが、色がきれいでとてもかわいかったです。
古川酒造
天保年間から続く造り酒屋で「八千矛」が銘柄。天井には杉玉がたくさんぶら下がり、お酒の他に色々な小物も置いてあって、情緒あるかわいいお店でした。大国様のボトルもあって、小槌がふたになっているのが面白かったです。
昔大社では、子供が産まれると鶴・亀の文字を大書した凧を稲佐の浜で上げる習慣があったそうです。その祝凧を今も製造販売しているのが、このお店。元々は、出雲大社宮司の千家と北島の両家に伝えられてきた凧で、大社背後の亀山(北島家)と鶴山(千家家)を表徴した、「亀」と「鶴」の文字が書かれています。私のおじいちゃんも作っていましたよ。
祝凧の高橋・和菓子の高田屋

レトロな「羊羹」の看板が目印です。餅のつぶつぶ感がおいしそうな桜餅が気になりました。
ペルー帰りのご夫婦が経営するアルパカと雑貨のお店。出雲大社のすぐそばに何故アルパカ?何故オードリー?と気になりますが、お店に入ってみると、かわいくてカラフルなアルパカ素材のセーターやジャケット、バッグ、そして珍しいアンデスの雑貨がたくさん!
オードリー・きんぐ

大社の町には、出雲そばのお店がたくさんあります。私が子どもの頃は、毎年「かねや」のおそばが年越しそばでした。でも今日は地元で人気の「きんぐ」の焼きそばをご紹介。細めの麺にソースをかけて食べるのが、ちょっと変わっています。さっぱりした味で、見た目は多そうでも意外とすんなりお腹におさまるかも(?)
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