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若槻さんのプロフィール

小原先生の注釈
故郷(都)を別れる道のほとりに生えている葛の葉は、風が吹いて裏返るけれども、自分はその葉の返るように、再び故郷(都)に帰る時はない。

小原先生の解説

都を後にされて、隠岐に向かわれた時、いよいよと都と別れるという道のほとりに、秋風に翻る葛の葉の状は印象的であったのである。そして隠岐で葛の葉の風に翻る情景を眺められた時に、都を離れられた時の道の辺に葛の葉の風に翻っていた情景が浮かび上がりこの歌に成ったのであろう。結句に「かへる世もなし」と強く断定されているところに、痛切な絶望的な歎きが聞かれる。事実、院は都に還幸されることはできなかった。

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