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若槻さんのプロフィール

小原先生の注釈
しみじみと哀れの感慨が深いことだ。寝覚めの床にしきりに涙が流れるのであるが、雁の鳴き声を聞くとさらに悲しくなり涙が流れ添う。この我れを誰の仲間と思って、初雁は涙を添えるのであろうか。

小原先生の解説

夜中ふと覚めて床上に涙を流していられる時、空を渡る初雁の鳴き声を聞かれると、いよいよ悲しみの涙が流れてくるにつけて、それは雁が涙を我が涙に添えるのである。床上に泣いている我れを、雁たちの仲間とでも思って涙を添えるのであろうか。それを思えば哀れなことである。雁の仲間とさえ思われるのであろうか、という御気持ちである。遥か彼方から鳴きながら飛んでくる初雁の遠い空に、遠い都の空が偲ばれている。

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