マルチメディア館
  しまね観光ナビトップマルチメディア館後鳥羽んさんとって隠岐ギャラリー隠岐百首かるたギャラリー秋の世界

 

若槻さんのプロフィール

小原先生の注釈
おなじ散るならば霧の落葉も垣根には散り敷くな。秋の垣根に散り敷いてもそれを払う者とてもいないのだ。

小原先生の解説

庭に散り敷く木の葉も払ってくれる者もいない淋しさを歎いていられる。都の宮廷の御生活とは全く変ってしまったことを具体的に非虚構的に表白されている実情の歌である。桐の大きい葉を持って垣根は勿論庭の全面を覆い尽くしてしまえという御気持ちである。やるせない気持ちが堪えられている。落葉を払って訪ねてくれる人とて誰一人もいない我が住まいである。人の通り道を考慮することも要らないことだ。下句には悲しい呟きのようなものが感じられる。

他の作品も見る

  しまね観光ナビトップ  マルチメディア館トップ