美肌県しまね うるおい研究室美肌県しまね うるおい研究室

美肌宿体験レポート

純和風の落ち着いた佇まいでいただく
至極のマクロビ懐石「竹葉」

名庭園と日本画で有名な「足立美術館」に隣接する和風旅館で、温泉に浸かりながら日頃の疲れを癒す旅。
豊富な湯量を誇る温泉街にあるアットホームなお宿が温浴施設をリニューアル。良湯で健康に、そして体がよろこぶ「マクロビ料理」の夕食を堪能する滞在をレポートします。

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アットホームなお宿で
からだと心のデトックス

安来市・さぎの湯温泉にある旅館「竹葉」。源泉かけ流し、加水・加温一切なしの天然温泉をほぼ24時間利用できる、温泉好きにはたまらない宿です。

きれいに整頓されたお部屋は清々しく、気持ちのよい滞在を約束してくれます。
お部屋の過ごし方としては、窓辺にあたる広縁でゆっくりするのがオススメ。お茶やお茶菓子も用意されているので、のんびりくつろぎの時間を過ごせます。

温泉施設の充実度が高いのが、この宿の特徴のひとつです。
早速お風呂をチェック。
以前からある貸切風呂に、要望の多かった露天風呂を併設した形にリニューアルされました。
源泉そのままの加温も加水もしない天然温泉は、しっかりとからだの芯まで温まります。無色透明でクセがなく、滞在中何度でも楽しめるお湯です。

洗い場に設置されていたミラブルシャワーは初体験。
シャワーヘッドから超微細な気泡を噴出することで、肌への負担を軽減し、洗浄効果も。
あまりの細かさにびっくり、柔らかな肌あたりで気持ちが良いです。

さぎの湯温泉は“ラジウム泉質”で、温泉からのぼる湯気を吸い込むことでより効果があると言われています。
湯船の横には顔湯を新設。温泉の蒸気を顔のスチームのように使えるほか、吸引湯として温泉効能を十分に取り込むことができます。

こちらの宿は、安来市の民謡「安来節」の中で踊られる“どじょうすくい”も名物のひとつ。
宿の主人と女将はどじょうすくい踊りの師範免許を持ち、宿泊者に本格的な踊りを披露して笑いを誘います。

良質な温泉に浸かり、なにもせずゆっくり過ごしたり、温泉街を散歩したり。普段できないぜいたくな時間の過ごし方もできます。
さぎの湯温泉の魅力を感じたいという方には、温泉街を散策しながら3軒の旅館のお湯を自由に楽しむことができる「ふるまい湯」がおすすめ。
竹葉の「顔湯」で新鮮な湯気を浴び、さぎの湯荘の「手湯」で肌をなめらかに整え、安来苑の「やすらぎの湯(お湯かけ不動尊)」で願掛けを。
ふるまい湯スポットはそれぞれの旅館前にあり、誰もが利用可。気軽に色んなスタイルで、温泉に触れ合うことができます。

さぎの湯温泉街からは、安来節演芸館や足立美術館、少し足を延ばせば月山富田城跡などの観光地にもアクセスが良い場所です。
竹葉のスタッフの皆さんも親切で、観光地の情報やアクセスなども教えてもらえますよ。

さぎの湯温泉 竹葉
https://www.kankou-shimane.com/destination/20549

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丁寧で優しい味のマクロビ料理で
肌やからだの調子を整える

竹葉の夕食は、マクロビオティックの調理法を用いた会席料理。
まず料理のはじめに、オリジナルドリンクが出てきます。
例えば写真のような複数種類から、その日の体調や気分によって1つをいただくオリジナルドリンクは、旬のフルーツを使ったヘルシーなスムージータイプ。

スムージーに使用する甘酒は、地元「大正屋醤油店」のもの。酵素をたっぷり含んだジュースで優しく胃を起こし、食欲増進につなげます。

料理には、季節の食材や地元の無農薬・減農薬の素材が使われています。食材をよーく見てみると、栄養バランスが良いとされている食材の頭文字を取った言葉「まごわやさしい」がしっかり含まれていることがわかります。「まごわやさしい」は、豆類、ごま、わかめなど海藻、野菜、魚、しいたけなどのきのこ、芋のこと。毎日の食材に取り入れたくとも日常でこれだけの品目を食べるのは手間がかかります。それらがきちんと使われ、かつ美味しいのが竹葉の料理です。

前菜は、隠岐諸島などで良く食べられる海藻「あらめ」や、豆、ごぼう、大学芋などヘルシー食材が盛りだくさん。グルテンフリーも意識され、小麦粉を使わない献立になっています。

島根県ではポピュラーな魚「トビウオ」を使った陶板焼き。
ほかほかアツアツ、ポン酢でさっぱりと。

ヤンニョムチキンは、植物性の大豆ミート。
甘酸っぱいたれを絡めた大豆ミートはお肉そのもので、違和感なく、満足感も得られました。

料理の食べ方、食材についてもくわしく説明していただけました。
普段の食生活にも取り入れたくなるような健康食のポイントや調理法、食材の合わせ方など、覚えて帰りたいものもあり、伝統的和食のエッセンスとカラフルな盛り付けにも、楽しくおいしい時間になりました。

さぎの湯温泉 竹葉
https://www.kankou-shimane.com/destination/20549

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日本の青を生み出す伝統の染め技
「天野紺屋」

宿と同じ安来エリアにある藍染の工房「天野紺屋」を訪ねました。

この地域で200年ほど前に伝わり、広がった「広瀬絣」。この織物を支えた糸染め屋として出発したのが、天野紺屋のはじまりです。
当時、西日本では三本の指に入るほどの織物産地であったこの場所には、藍染屋だけでも7軒があったと言われています。しかし現在、広瀬絣を行う家は無くなってしまい、染物を行っているのもここ1軒となりました。

藍の染色を行う職人も全国的に少なくなり、今は全国から注文が舞い込んできます。
この日も、藍甕(あいがめ)の中に糸を浸けて染める作業の真っ最中でした。

藍の中に糸をいれ、まんべんなく液を浸します。

藍甕の中には藍を発酵させて作った「すくも」による染液が入っています。この藍甕は管理も必要で、状態によりその日浸け込む甕を決めていきます。
引き揚げて絞ると、最初はカーキ色をしていた液体が空気に触れて一気に青へと変わります。

浸け込みを繰り返すことで糸の色は濃くなっていきますが、染めていくほどに甕の中の藍が薄くなっていくので、甕を変えながら染めていきます。最も濃い色の「のれん」などは浸けて乾かしの作業を十数回繰り返します。
熟練の技と勘が物を言う世界。
天野紺屋では染糸9種類の色を作り、それぞれの伝統工芸品や藍の織物に利用されています。

かつては分業制として織屋が行っていた機織り。染物屋だった天野さんの工房では昭和30年代から機織りもはじめ、今では藍染商品化までを一括で行っています。
広瀬絣は図案を基に、糸の束をきつく縛り圧迫を加えることで染める際にその部分に染料をしみ込ませず、白く残すことで織った時の絵柄になります。布を染め分けるのではなく、糸を染め分けて織って絵柄を描くという、奥深い絣の世界を見せてもらいました。

一方で、型染を行って現代風なデザインを生み出した作品も数多くあります。
広瀬絣の歴史や藍染の苦労話などを聞きながら、日常使いできる手ぬぐいやポーチ等のお買い物ができます

新しい風を少しずつ吹き込みながらも伝統工芸を守り受け継ぐ天野紺屋。
藍染体験なども行っていて、「染めるたのしみ」を通して伝統にふれる機会も得られます。

天野紺屋
https://www.amanokouya.com/

子どもも大人も心おどる絵本の世界
「子どもの本 つ~ぼ」

漆喰の白壁と焼杉の黒のコントラストが目を引くこのお店は、海運が栄えた時代のハガネ問屋を営んでいた家。外の格子や入口の土間、壁に掲げられた神棚など、古民家の風情を今にも残しています。

ここで売られているのは、店主がセレクトした絵本。この家の雰囲気に合わせた古い家具や道具入れに見やすくディスプレイされています。

絵本は50年ほど前から愛されるロングセラーから新作までさまざま。
絵のうつくしさ、キャラクターのかわいさ、見ているだけで楽しいもの、知識絵本や仕掛け絵本など、広く取り扱っています。

絵本だけでなくキャラクターグッズも販売。
思わずこちらもニッコリしてしまう、愛らしい表情にあふれた絵本の主人公たち。

絵本の表紙をあける瞬間って、いくつになってもワクワクするものですね。
子どもとの触れ合いにもなり、贈り物にも喜ばれそうです。
作家の講演会などのイベントもおこなっているということで、コミュニケーションの場としても活用されています。

イラストレーター宇野 亜喜良さんデザインのロゴマークも要チェック。
つばめと本がデザインされたおしゃれなデザインです。

子どもの本 つ~ぼ
https://www.instagram.com/tsubo_book/

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