子どもと気兼ねなく楽しめるアートの時間　宍道湖畔の「島根県立美術館」

宍道湖畔に建つ「島根県立美術館」。2022年6月にリニューアルオープンし、子ども連れでも気軽に来館できるサービスが充実しています。

展示作品は、国内外の絵画をはじめ、版画や工芸、写真、彫刻などさまざま。毎日午前中は、子どもと一緒の鑑賞が優先される「かぞくの時間」が設けられています。0歳児からの子どもと家族が対象で、子どもが声を出しても周りを気にする必要はありません。親子でゆっくり鑑賞できる貴重な時間になるはずです。

また、約600冊の絵本を自由に読めるキッズライブラリーがあり、たくさんの本に触れられるスペースとして無料で開放されています。靴を脱いでくつろげる空間で、赤ちゃんがハイハイしても安心です。

キッズライブラリーのモニターには、島根県出身の絵本作家、故・安野光雅さんの代表作「旅の絵本」シリーズのアニメーションが映し出されています。近くにある木製のモチーフを動かすと、画面が絵本の世界に切り替わるという楽しい仕掛けも人気です。

キッズライブラリーの近くには授乳室が2部屋あります。ベッドとソファが設置された個室で、窓からは宍道湖を眺められますよ。また、貸し出し用のベビーカーやコインロッカーがあるのも便利です。

屋外の公園は広々としていて、子どもたちを思い切り遊ばせることができます。ここにも彫刻作品が多数設置されていて、中でも「宍道湖うさぎ」が人気。前から2つ目のうさぎを西の方角に向かって撫でると幸せが訪れると言われているので、お子さんと一緒に撫でてみてください。また、公園だけの利用でも授乳室は利用できるので、気兼ねなく遊べます。

島根県立美術館のテーマは「水との調和」。宍道湖に落ちる夕日に建物全体が包まれる様子は美しく、「日本の夕陽百選」にも選ばれています。夕日をゆっくりと眺められるよう、3月から9月までは日没の30分後まで開館しています。

館内のミュージアムショップでは、ポストカードや雑貨などのオリジナルグッズやアートグッズが販売されています。

また、島根県立美術館は葛飾北斎や歌川広重の作品をはじめとした浮世絵を約3000点を所蔵しています。ランダムで表示される北斎作品をフレームにして写真を撮れる「北斎ガチャ」というサービスも。有料でプリントアウトできるので、旅の記念としておすすめです。

▼かぞくの時間
○「こっころカード」の提示でコレクション展は観覧無料！
お子様とご来館の「こっころカード」（または「こっころアプリ」）をご提示いただいた方（同伴4名まで）。
※高校生以下…コレクション展観覧料は常時無料

○絵本とおでかけ展示室
絵本のお話を聞いて、お話をヒントに作品鑑賞のお散歩に出かけます。
毎月第3木曜日（10：30～）で実施しているイベントです。
※開催日が変更になることもありますので、当館ウェブサイトのイベントなどをご確認ください。