天然コケッコーのロケ地を巡る旅
漫画家くらもちふさこ氏原作の人気コミックを映画化した「天然コケッコー」のロケ地をご紹介!この映画は島根県浜田市を中心に撮影が行われました。貴重なセットの一部や地元の方の撮影秘話など、見どころ満載の情報をお届けします。
原作紹介
天然コケッコー 全14巻
(C)くらもちふさこ/集英社

 原作漫画は雑誌「コーラス」(集英社)で1994年1月号〜2000年7月号まで連載され、コミック(全14巻)は140万部の売り上げを数えるロングヒット作品。
 浜田市三隅町を舞台に、全校生徒6名という田舎町の分校に通う「そよちゃん」と、東京から転校してきた「大沢くん」との淡い初恋を描いています。

 豊かな自然の中で、ゆったりと流れる日常の中で生まれるときめきや、そこに暮らす人々の温かさを感じられる作品です。

ロケ地の紹介
日和郵便局

 1 日和郵便局
  ここは映画に登場する「木村郵便局」の撮影が行われた「日和郵便局」。映画では「シゲちゃん」という目力のある!?局員さんが働いているという設定です。
 この郵便局、築70年というだけあって、外観はもちろん、内装もとても懐かしくてレトロな雰囲気!木で造られた看板もいい感じです。私達が取材している途中でお客さんが来られ、局員さんとのフレンドリーなやりとりを見ていると、のんびりほのぼのとした空気を感じました。 実際に働いておられる局員さんのお話によると、ここでの撮影は2日間に渡って行われたそうです。

日和郵便局
「日和郵便局」
島根県邑智郡邑南町日和2070-2

和田八幡神社
「和田八幡神社」
島根県浜田市旭町和田

和田八幡神社和田八幡神社和田八幡神社
2 和田八幡神社  「和田八幡神社」は「そよちゃん」と「大沢くん」のキスシーンが撮影されたところ。写真にある石灯籠の辺りで撮影が行われたそうです。周りを木で囲まれた静かで厳かな雰囲気の神社でした。八幡神社といえば武芸の神様というイメージが強いですが、ここへお参りに来れば縁結びのご利益があるかも・・♪
和田の通り3 和田の通り
 「そよちゃん」が暮らす木村町のメインストリートとして撮影されたのが、「和田の通り」。
 昭和の雰囲気が残る町並みを歩くと、「そよちゃん」の日常と同じ空間にいるような気分です。
和田の通り 通りを歩いていると、映画に登場する「たばこ屋さん」を発見!映画の中では、ガラスケースに商品が並べられ、懐かしさを感じるレトロな看板などもあるのですが、残念ながら全てセットだそうです。現在お店は閉まっており、木の板で囲われていました。でもかつて実際に使われていた頃の雰囲気をそのまま感じることが出来ました。
和田の通り  この2つの写真、一見普通のガレージとガラス戸に見えますが・・・実は映画用に美術スタッフさんが作られたものなんです!!
 右の「田浦商店」の文字、かすれた感じなどてっきり昔からあったものかと思っていたら、セットとして後から描かれたと聞いてビックリ!さらに驚いたのは左のガレージ。レトロ感たっぷりの可愛いイラストと「ナショナル電球」、これもまた美術スタッフさんの力作。近づいてよくよく見てみると、なんと錆まで手描き!!!とにかく「すごい!」の一言です!
  ロケ地で撮影を行う際には、撮影後にきちんと元の状態に戻されるので、こういったセットが見られるのはとても貴重!!

(C)くらもちふさこ/集英社
 映画の中で「散髪屋」として登場するのが、塚崎さんのお宅。ご主人に撮影時の裏話を教えて頂きました。撮影が行われたのは、2006年の8月〜11月頃。自分の家が2ヶ月も「散髪屋」として撮影に使われるのは、なんだか不思議な感じだったそう(笑)。
  元々は雑貨屋だったそうですが、美術スタッフさんの手によって「散髪屋」に大変身!小道具として使われるイスや鏡などは、以前使われていた古い物を美術スタッフさんがわざわざ調達されているんだとか。11月頃には、原作者のくらもちふさこ先生も撮影見学に来られたとのこと!
ちなみに「ナショナル電球」のガレージも塚崎さんが所有しているもので、記念にセットをそのまま残してもらったんだそうです。 「自分の家が映画に出ているので、DVDが出たら是非欲しいですね!」とおっしゃっておられました。
4 下来原の一本道
 映画の中でも印象的な「一本道」の通学路を2人が歩くシーン。実際にロケ現場へ行ってみると、田園風景と青空が広がる、のどかで開放的な所でした。
 撮影時期が異なるため、左の写真ほど稲が成長していませんでしたが、もうじき映画と同じような青々とした美しい景色が見れると思います。
 青空の下、田んぼの中に一直線に伸びる道を歩いていると、不思議と気分も爽やかになります!

下来原の一本道
「下来原の一本道」
島根県浜田市金城町下来原
浅利海岸
5 浅利海岸  映画の夏のシーンに登場する「浅利海岸」。地元の方以外にはあまり知られていない、美しい砂浜と青い海が広がる隠れ家的な海岸です。この海岸の砂はとてもさらさらしていて、きれいな貝殻もたくさんありました。夏帆さんを含め、キャストの皆さんも撮影の合間に海水浴を楽しんだそうです。私も江津市出身なので、よく海水浴に来ていましたが、とってもおすすめですよ♪

「浅利海岸」 島根県江津市浅利町
馬路駅6 馬路駅
 作品に登場する「木村駅」のロケ地として撮影が行われたのが、「馬路駅」。駅のすぐ近くには、鳴き砂で有名な琴ヶ浜があり、絶好のロケーション!
  松江方面から列車に乗って馬路駅へ向かう車窓からも、いっぱいに広がる日本海のとてもきれいな景色が楽しめます。ゆったり列車に揺られながらロケ地めぐりの旅もおすすめですね!
馬路駅
「馬路駅」
島根県大田市仁摩町馬路495
川平駅7 川平駅
 ポスターやチラシで使われているカットは、三江線の川平駅で撮影されたそうです。川平駅は無人駅ですが、青い瓦屋根が映える大きな木造駅舎。待合室はいくつもの採光窓が並び、窓口だった所には周辺の風景を写した写真が飾ってあります。木製のベンチや運賃表など、懐かしい雰囲気がそのまま残された駅です。

「川平駅」
島根県江津市川平町南川上233番地
川平駅
その他のロケ地

三隅神社三隅神社8 三隅神社  
  映画の一番の見せ場となる秋祭りシーンを撮影したのが「三隅神社」。春には5万本のツツジが咲き誇り見事です。ここでは、エキストラを約400人も動員して撮影が行われました。現場で生の神楽公演も行われたそうです。島根の伝統芸能を県外の人に知ってもらえる、とても良い機会になったと思います。

「三隅神社」
島根県浜田市三隅町三隅

三隅神社
主演 夏帆さんインタビュー・撮影裏話

【主演 夏帆さんのインタビュー】
詳細は画像をクリック↓
主演 夏帆さんのインタビュー
石見観光ガイドブック「石見本'07」より(PDF:802KB) (C)株式会社 キャン

■石見フィルムコミッションの方に、撮影中の裏話をちょっとだけ聞かせてもらいました!!

 2006年の夏と秋2回にわり、合宿生活でのロケが行われました。ロケ地となった浜田市、江津市、大田市についてのスタッフの皆さんの感想です。
 まず驚いたのが瓦。赤い石州瓦の家並みがとても印象に残ったそうです。また主人公が住む田舎町のイメージに近い場所を探しましたが、見つかった撮影地は中途半端な田舎ではなく、田舎が徹底していてとてもよかった(笑)。空気がきれいで、夜は星が輝いて本当に美しかった。そういった懐かしいのんびりした場所に、皆さん「癒された」とおっしゃっていたそうです。
 今回の映画の撮影に使われた場所以外にも、スタッフの方々から見ると魅力的な資産がたくさんあったとのこと。最近取り壊された校舎など、とてももったいないと残念がっておられたそうです。地元の文化・財産をもう一度見つめ直し、大切にしたいものです。
また、旅館の料理で食べた「のどぐろ」など、海の幸が珍しく、大変美味しかったと好評だったそうです。
 海と山、この2つを一緒に楽しめるのが石見地方の魅力ですね!

「天然コケッコー」ロケ地MAP

しまね観光大使 林 亜希子さんしまね観光大使
林 亜希子さん
『天コケ』のロケ地は、私が生まれ育った懐かしい、思い出がたくさん詰まっている場所です。私のふるさとを全国の皆さんに知っていただけることを、とても嬉しく、誇りに感じた1日でした。また、完成した映画の中で、ロケ地・島根がどのように映っているのかを楽しみにしています。皆さんも是非ご覧ください!

「天然コケッコー」ロケ地MAP
↑画像をクリックすると拡大します。

詳細マップ(PDF:1.84MB)
■映画「天然コケッコー」公式サイト
http://www.tenkoke.com/

■コーラスホームページ
http://chorus.shueisha.co.jp/

■浜田市観光協会
http://www.kankou-hamada.org/

■ALLいわみ
http://www.all-iwami.com/

■石見フィルムコミッション
http://www.iwami-fc.com/index.html
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(C)2007『天然コケッコー』製作委員会

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