原作漫画は雑誌「Betsucomi」(小学館)で2003年5月号〜2006年7月号まで連載され、(本編は2005年11月号まで)コミック(全10巻)の売り上げは累計350万部を超える人気作品。 島根と東京を舞台に、12歳から26歳までの「杏」と「大悟」の思い出、初恋、別れ、再会を描いています。そしてそんな2人を取り巻く人々の心の動きも丁寧に描かれた作品です。作品の中で重要なポイントとなる場所として、大田市にある「仁摩サンドミュージアム」が登場します。
「砂時計」で主人公「杏」が母親と訪れ、砂時計を買ったシーンとして登場するのが、「仁摩サンドミュージアム」。 地元出身の建築家高松伸氏により設計され、ピラミッド型の外観が印象的な建物です。そのピラミッドの頂点から吊されている「一年計砂時計」は「砂暦」といい、1tの砂を一年かけて落とす世界最大の砂時計です。1日に落ちる砂の量は2,740gで、コンピュータで精密に制御されているそうです。 毎年12月31日には、この砂時計を反転させ、新しい年を迎えるイベントが行われます。
その他にも、私よりもはるかに大きい「一年計砂時計」のレプリカや、こすると蛙の鳴き声のような美しい音がする「琴ヶ浜」の「鳴き砂」、砂を使った様々なオブジェなどが展示されています。 地下2階にあるAVホールでは、企画展やコンサートなどのイベントも開催されます。 ドラマの放送期間中には、「砂時計」の原画を集めた「芦原妃名子原画展」やサイン会なども行われ、遠方各地からたくさんの方が来館されたそうです。また、「仁摩サンドミュージアム」の前売り券は「砂時計」のイラストを使ったデザインなので、そちらを購入するのもとても良い記念になると思いますよ♪
展示室の壁に「砂時計」に出演した佐藤めぐみさん、竹財輝之助さん、小林涼子さん、佐野和真さん、美山加恋さんの直筆メッセージを発見!!サンドミュージアムに来た感想やメッセージなどが書かれていました。かわいいイラストも描かれていて、皆さんそれぞれの個性やドラマに対する思いが伝わってきます。 ←画像をクリックすると拡大します。 館内の休憩スペースには、「砂時計」の原作コミックが!まだ原作を読んだ事がないという人も、ここで読んでから館内をまわってみると、また違った印象を楽しめるのでは??
作品の中で「江田駅」として登場するのが、「波根駅」。懐かしい雰囲気の残る駅舎が印象的です。実際に乗ってみると、海沿いに線路があり、車窓からの眺めがとてもきれいでした。 「波根駅」 島根県大田市波根町中浜
石見銀山の中枢として栄えた大森町。かつての雰囲気を今に残す町並みは風情たっぷりです。作品に登場する「大吾」の家は、そんな町中の一郭にある「玉留屋」で撮影が行われました。景観を損なわないよう、店の前にある自動販売機が木で作られていてビックリ!地元の方の町並みを大事に保存していこうという思いが感じられました。同じくドラマのロケ地となった「西性寺」には、とてもダイナミックで美しい鏝絵「鳳凰」が刻まれています。「鏝絵」とは、左官職人達が壁塗りの材料の漆喰を使って作った彫刻のことで、今では大変貴重な物だそうです。石見地方には、こうした左官職人達の手による貴重な「鏝絵」が数多く残されています。ロケ地をめぐりながら、こうしたその土地にしかない魅力を発見していくと、より一層楽しい旅になると思います。
大森の町並みには、歴史的な建造物や文化財などもありますが、昔ながらの雰囲気を残しながら、新しさを感じさせるような素敵なお店がたくさんあります。ギャラリーやカフェなど、新しいアイディアや要素を取り入れつつ、大森という地を生かしている、そんな魅力的なお店をご紹介します!
ここは古民家を改造したおしゃれな雰囲気のお店「群言堂」。 店内には、ギャラリーやカフェ、雑貨を販売しているショップ、オリジナルブランド「群言堂」などがあり、女性客に人気のお店です。 店内に入ってみると、中庭を囲んでいくつもの部屋があり、それぞれがとても魅力的なひとつの空間となっていて、思わずどこからまわろうか迷ってしまいます。 ここで休憩を兼ねて「cafe コメマメイモ」へ。店内はとってもかわいくておしゃれな雰囲気!あたたかな照明の中でゆったりとくつろげる空間です。その名の通り、コメ・マメ・イモを使った飲み物やデザートがいただけます。メニューや食器にも楽しいアイディアが♪季節によって変更がありますが、私が注文したのは「黒豆の豆乳チーズケーキ」と「豆乳チャイ」。やさしい甘さでとても美味しかったです♪次に来たときは是非他のメニューも食べてみたいですね!
しまね観光大使 林 亜希子さん 『砂時計』のロケ地は、私が生まれ育った懐かしい、思い出がたくさん詰まっている場所です。そのふるさとが全国の多くの方々に知っていただける事を嬉しく思うと共に、そんな島根の魅力を守り、新たに発見していけるよう、努力していきたいと思います。