石見銀山の魅力に迫る
世界遺産センターで学ぶ
銀山に関する講義 講師 内村和弘氏

2007年7月に世界遺産へ登録された「石見銀山」は、国内初の産業遺産として貴重な遺跡です。
国内外から注目を浴びる石見銀山ですが、エリアも広範囲の上、発掘調査されているのはまだ全体の1%程度だと言われており、なかなかその価値が分かりづらいのも現実です。昨年オープンした世界遺産センター(2008年秋全体オープン)では、多くの資料によって石見銀山の全貌を学ぶことができます。ここで得た知識を持って遺跡を訪ねると、銀山をより深い観点で見ることができるでしょう。


人間は入る事が出来ない狭い間歩の中を、ロボットで探索

松江高専では教員と生徒が一緒になって、ロボットによる間歩(坑道)探索という大変ユニークな取り組みをしています。 石見銀山の多くの間歩が土砂で埋もれたりしており、人間では調査できないところをハイビジョンカメラを搭載したロボットで探索するというものです。 会場には調査で使われたロボットも展示されており、人気を集めていました。


仙ノ山コースを歩く
大久保間歩の内部

石見銀山ガイドの会の和上会長に仙ノ山コースを案内してもらいました。 元校長先生という和上さんは、面白く分かりやすいガイドで皆に親しまれています。 先ず案内していただいた大久保間歩は、大久保長安が馬に乗って入ったとも伝えられる程の大規模な間歩です。 長靴に履き替え、懐中電灯を持って中に入ると、そこは本当に真っ暗闇の地下迷宮。天井の最も高い所では約30mあるとされ、これらが全て人の手で掘られたと聞くと思わず驚嘆してしまいます。 現在入ることが可能な場所は限られたところまでですが、この上下に多くの階層があって縦坑でつながっているのだそうです。

ヨコエビの一種 ガイド 和上豊子氏

間歩の壁にはコウモリが休んでいました。 懐中電灯でずっと照らしてはいけないとのことで、あわてて光をそらしました。 足元の水溜りには体長5mmほどのヨコエビの一種がいました。暗闇の中で目が退化し、横向きになって泳ぐ不思議なエビです。 いずれも保護していくべき貴重な生きものだそうです。


謎の岩盤遺構

釜屋間歩は備中出身の安原伝兵衛が夢のお告げで発見したと言われます。 慶長年間に発見・発掘され、石見銀の産出量を飛躍的に増やしました。 2003年、釜屋間歩に隣接して高さ18mの岩盤を三段のテラス状にくりぬいた、謎の巨大な遺構が発見されました。まだ詳細は分かっておらず調査中です。

釜谷間歩

自然食の店・縄文村

於保地(おほち)盆地を眼下に望む、自然食バイキングのお店です。地元でとれた有機野菜を多く使用、日替わりで地域の味が楽しめます。

なんといっても、標高約420mから石見の街並を見下ろしながらの食事は最高です!

自然食の店・縄文村 [HP]
島根県邑智郡邑南町矢上
TEL.0855-95-1341

石見神楽

浜田市の伊南神社で地元社中の石見神楽「八俣の大蛇」を間近に見て、その迫力・リズムに感動!

20キロ近くもあるという豪華な衣裳を着て、参加者は大喜びでした。

 


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