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若槻さんのプロフィール

小原先生の注釈
思いやれよ。故里の都を思って、いよいよ一層涙がこぼれるが、その今はすむ者がいなくて荒れている故里の庭の草木に置いている白露の哀れを。その白露は、我が涙のこぼれかかっているものである。

小原先生の解説

京の御所の庭、そこは、今は主人もいなく荒れてしまって、草木に白露がいっぱいに置いている。その白露は我が涙の白露であるのだ。その哀れを、思いやれ、と命令的に詠出されている。前の歌にも(三九)「おもひやれ」という初句があった。強い句である。心の裡(うち)を訴えるというよりは、命令する意の句である。それを最初の句に置いて、句切れとしてあって、真情が強く迫って来る。院の御心の裡(うち)を思うべきである。

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