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若槻さんのプロフィール

小原先生の注釈
同じこの世に、また住んで、住吉の澄んだ月を見ることがあろうか。今こそは都を遠く離れた隠岐の島の島守であることだ。

小原先生の解説

ふたたび住吉の月を見ることがあろうか、という疑問形にはふたたび住吉の澄んだ月光を仰ぎたいという念願が籠められていると解する。そして「けふこそよそのをきのしまもり」という体言止には、感情語句はないが、我が身を顧みられている無限の悲しみが堪えられている。そして「けふこそ」という語の中には、現在こそは、隠岐の島守だが、その中には住吉の月を見ることもあろうか、ありたいものという深い思いが読み取られる。隠岐の海上に澄み照る月を仰ぎながら、かつての住吉の月を追懐されて、またふたたびと念じられたのであるが、しかしついに、その月をふたたび見られることはなかった。

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