不必要な添加物を使わず、安心できる食事がいただける！琴ヶ浜の『チーナカ豆』

歩くと琴のような音が鳴る「琴ヶ浜」。店内からその砂浜と日本海を窓から見渡せる、海辺のカフェ「琴ヶ浜の『チーナカ豆』」。冬の日本海の激しい北風で舞い狂う砂を防ぐための防砂壁が立てられる10月末～4月初め頃までは毎年休業。春とともに再開し秋の終わりに休業する、季節とともに歩む海の家カフェです。

お店のこだわりは、できるかぎり地元産の新鮮で安全な食材を使うこと。そして、手に入れられる限り無農薬、減農薬のものを優先し、不要な添加物を使用しないことです。これを実行するには、料理が完成するまでにとても多くの時間が必要になります。

例えば、自家製無添加ベーコン。できあがったベーコンを仕入れればすぐに食材として使用できますが、このお店では、じっくり時間をかけて作ります。その工程は、石見ポークのバラ肉を塩、胡椒、ハーブで1週間以上漬け込み、その後、山桜の原木で6時間以上かけて燻製するという流れです。こうして手間暇かけて作られたベーコンは、ピザやサンドイッチなどの具材に。ちなみに、パンやピザ生地も石窯で焼かれたものがいただけます。

メニューのなかで子どもに人気なのが、沖縄発祥の「タコライス」。エスニックな味付けをしたひき肉、チーズ、レタス、アボカドを使用し、辛さを抑えた自家製サルサソースで子どもにも食べやすい味に仕上げられています。未就学の子どもや辛さが苦手な場合、サルサソースの代わりにトマトを角切りにして代用。使用しているお米は、島根県大田産の減農薬のものです。

キッズドリンクは、リンゴジュースやぶどうジュースなどがキッズ用のグラスで提供されます。また、キッズ用の食器にプラスチックでなく磁器が使用されていることにもこだわりを感じますね。

大人の人気メニューは、「自家製ハムとモッツァレラチーズのサンドイッチ」。こちらのハムも、石見ポークのもも肉で手間暇かけて作った自家製ハムが使われています。

オーナーが自らの子どもに何をたべさせればいいかを考えて行きついたのが、このスタイルだったそう。安心できる料理を食べさせたい親にとってうれしいこだわりですね。

そして、ここには子どもが喜ぶものがカフェの目の前に。

通常、カフェやレストランに行くと、子どもはお行儀よく座っていなければなりませんが、それは多くの 子どもにとって難しいことですよね。しかし、このお店では、料理が運ばれてくるまでの間、子どもと一緒に目の前の砂浜 で遊べるんです。夏の海水浴の時期は、海で遊んだ子どもたちが嬉しそうに駆け込んでくることもあるのだとか。まるで海の家ですね。鳴り砂も、おいしい料理も楽しめる家族旅行でのランチや休憩にぴったりの海カフェですよ。