1860年に建立された常夜灯。隣に建つ辻堂と共にかつて街道を行く旅人を見守っていたのであろう。
周辺の様々な古石塔、五輪塔を集め祀っている。中世には、この近くに生活の場があり、墓地もあったことが想像される。
道沿いに建っている常夜灯。その足元の石には、願事を唱えながら石棒でたたいた痕が残っており、「杯状穴」と呼ばれている。
街道は県道363号から東よりの通りに入る。ここは畳問屋街となっており、かた隅に出雲街道を示す道標が残っている。
県道363号より東に一本入った通りに、畳問屋街の名残をとどめている建物がある。今はここだけが往時の面影を残している。
輸送隊を率いた代官所役人が宿泊した本陣跡には、今でも立派な礎石が残っている。銀はここから船で積み出されたと思われる。
街道に残された出雲大社道の起点を示す碑。尾道から出雲大社を目指す旅人の起点となる場所である。
当時とは社の向きが違うが、今も昔も海の安全を見守っている。銀を積んだ船もここで安全を祈願したことだろう。