起業を目指す
人たちを応援する
多創造複合施設
「SUETUGU」
松江市と出雲市を結ぶローカル鉄道「一畑電車」の松江しんじ湖温泉駅から徒歩5分にある「多創造複合施設 SUETUGU」。東京都からUターンし、建設設計事務所を主宰する高橋翔太朗さんが開設しました。起業を目指す人たちが集まり、この施設から新たな挑戦が生まれています。
元は缶詰工場という築110年の木造2階建て古民家。シェアオフィスやコワーキング、チャレンジカフェ・ショップもある複合施設に生まれ変わりました。「使われなくなった古い趣のある建物を使用し、誰でも新しいことにチャレンジできる場所をつくりたかった」と開設当時を振り返ります。
入り口を入るとすぐ左に大きなカレンダーがあり、月間の利用予定が書きこんであります。カフェなど飲食店の出店などでほぼ毎日埋まっていて、その隣の棚には地元作家らの作品を展示販売している商品が並んでいます。
その奥はチャレンジカフェになっていて、将来飲食店の開業を目指す人たちが日替わりオーナーとして出店しているそうです。実際にお客さんに食べてもらう機会をつくり、出店者のファンを増やすことを目指していて、取材に訪れた日は、兵庫県からIターンした男性がスパイスカレーを提供していました。こうした起業を目指す人と交流できるのがSUETUGUの魅力の一つです。
2階は8室のシェアオフィスがあり、現在は5室が入居中。1階にチャレンジカフェを設けていることもあり、飲食店の出店を目指す人をはじめ、イラストレーター、ウェブデザイナー、コンサルタント業の人が利用しています。コワーキングオフィスとしての利用も可能です。
レンタサイクルがあり、約1.5キロ離れた松江城や塩見縄手など、市内の観光スポット巡りに便利。30キロ以上離れた出雲大社に向かう人もいます。
松江の暮らしと観光を両立しながら、地域を元気にしたいという人たちの刺激も受けられるのが「SUETUGU」の魅力です。