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滞在を楽しみながらテレワーク
しまねワーケーションWEEK

山陰の魅力が輝く秋冬の季節、神在月の11月から12月は、紅葉の余韻と山陰ならではの旬の味覚が楽しめる、心温まる時期です。カニの美味しさと温泉の温もりに包まれるこの季節に開催された「しまねワーケーションWEEK」は、参加者に忘れられない体験をもたらしました。
※しまねワーケーションWEEKとは、”ワーケーションを楽しめる1週間”としてテレワークをしながら滞在し、島根のヒト・モノ・コトに触れる体験ができるイベント。

最新の設備を備えたコワーキングスペースを拠点に、島根の豊かな観光資源と美食を楽しみながら、参加者と地域の方々による交流会も実施され、出会いと学びの場となりました。旅と仕事の新しいスタイルを島根で発見した充実の一週間をレポートします。

しまねワーケーションWEEKのスケジュール

日程:2024年12月7日(土)〜12月12日(木)
島根らしさを楽しめる4つのテーマにそったプログラムをご用意。参加者はそれぞれのワークスタイルに合わせ、お好みのプログラムを選んで参加しました。

●Community 地域や世代こえて繋がる交流
●History     しまね古代出雲の歴史文化の学び
●Tasting      山陰の冬ならではの食や地酒など
●Wellbeing     マインドフルなプログラムを体験

島根県内外合わせて87名の方が参加された今回のしまねワーケーションWEEK。その様子を少しだけご紹介。

日中は、コワーキングスペース「enun」などで業務をこなし、
プログラムに参加しました。

DAY2【テーマ:History】
12月8日(日)島根西部の魅力を知る特別石見神楽鑑賞プラン

島根県西部(江津市)の歴史や文化を学び、今後の地域課題解決につながる江津エリアの再生について聞くプログラム。江津市内にある、道の駅サンピコごうつに隣接する「神楽の里 舞乃市」で特産品のまる姫ポークなどを試食。日本遺産に認定された伝統芸能「石見神楽」を、併設する専用劇場「舞乃座」で鑑賞しました。

石見神楽の代表的な演目「大蛇」では、
ステージ上に多数の「大蛇(おろち)」が並ぶ
公演後、石州和紙と竹で作られている大蛇の軽量素材に驚く参加者

DAY3【テーマ:Tasting,Community】
12月9日(月)米田酒造 日本酒飲み比べ〜地酒を嗜む茶室〜

米田酒造の敷地内にある茶室で飲み比べする日本酒は格別。蔵元おすすめの地酒3種類に山陰の肴を合わせて楽しみました。

非日常の空間で紅葉を眺めながら、飲み比べを楽しむ参加者
大阪府吹田市からの参加者は「日本酒の濃い感じがグンとくる。島根県産の酒米を使った出雲之風がバランスのいい味で一番好き」
と笑顔で話しました

つながるNIGHT地域
「地域課題解決プロジェクト事業者のスペシャルトーク」

松江や隠岐でこれまで行われた「地域課題解決プロジェクト」について、実施事業者をゲストにお迎えしてリアルな効果や課題・今後の展望についてお話しいただきました。

ホテルの一部フロアを改修し、コワーキングスペースenunの事業を運営している現状と今後の展望について話す
浅利観光株式会社の植田裕一社長
コワーキングスペースenunのアワード授賞式も開催
地域事業者のトーク後は、地域の方も参加しての交流会も開催。
意見交換は夜遅くまで続きました

東京都からの参加者は、「地域活性化のためにいろいろな人がプロジェクトに関わっていることを知り、とても刺激になった」と話していました。

DAY4【テーマ:Wellbeing】
12月10日(火)お寺で坐禅体験〜禅とマインドフルネス〜

松江市内にある洞光寺の坐禅堂で行う坐禅体験。朝7時、冬の凛とした空気の中で、心と身体を整えられるプログラム。

禅から始まったマインドフルネスとの共通点や、
科学的に証明されている脳への影響について解説があり、
一日の始まりに自分と向き合いました

宍道湖ラン・ウォーキング

宍道湖畔の遊歩道は、マラソン大会も開催される人気のランニングコース。参加者は、それぞれのペースでランニングやウォーキングを楽しみました。

時がたつにつれ様々に表情を変える宍道湖の夕景の美しさは絶景で、
日本の夕陽百選に選定されています。夕陽の前で記念撮影!

神奈川県の参加者は、「島根には初めて来た。小田原市と松江市は、人口規模が同じでお城があるので共通点が多く、地元にいる感じがあってしっくりきた。文化や歴史や自然が豊かでコワーキングスペースもあるので、仕事とリフレッシュが共存している街だと思う」と話していました。

DAY5【テーマ:History,Community】
12月11日(水)歴史を感じる平田木綿街道街並散歩と、出雲神話の専門ガイドと巡る!出雲大社参拝

約10名の参加者が出雲市平田町の平田木綿街道の街並みを散歩、専門ガイドと共に出雲大社を参拝しました。

江戸時代の雰囲気を残す本石橋邸

平田木綿街道は、江戸時代に平田木綿の生産と交易によって栄えた歴史的な街道です。この地域で生産された平田木綿は高品質で、日本国内外で広く評価され、多くの商人や旅人が訪れたため、街道沿いには商家や問屋、旅籠が立ち並び、賑やかな商業地として発展しました。現在では、歴史的な建造物や街並みが保存され、一部は資料館や観光施設として公開されています。

明治10年創業の老舗酒蔵、酒持田本店の屋根瓦
竹筒に入った木綿街道おみくじは可愛いイラスト入り

出雲大社は、縁結びの神として広く知られる大国主大神が主祭神で、良縁や幸運を祈るため、全国から多くの参拝者が訪れます。今回は「出雲神話語り部の会」ガイドと共に境内を巡り、参加者からも活発に質問が飛び交いました。

出雲大社を知り尽くしたガイドさんに説明いただきながら参拝
「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」の故事に由来して、
境内にはウサギの像がたくさん

IZUMO NIGHT地域プレーヤーとの交流会

出雲市でコワーキングスペース「Izumonomad」を運営し、高度IT人材照会事業を実施する株式会社People Cloudが、出雲での取組み事例を紹介しました。他にも、デジタルノマド誘致チャレンジの概要の説明があり、参加者は地域の方と交流をしました。

交流会の様子

松江市と出雲市の2つのエリアで展開されたこのイベントは、単なるワーケーションの枠を超えた、地域の魅力と人々の交流を体感できる特別な機会となりました。歴史ある城下町松江と神々のまち出雲という、それぞれに異なる魅力を持つ2つの都市で、参加者たちは新しい働き方の可能性を探求しました。

しまねワーケーションの醍醐味を満喫した参加者たちは、それぞれが新しい発見と感動を胸に、再会を約束しながら帰路に着きました。このプログラムは、働き方改革とローカルツーリズムの新しい可能性を示すとともに、都市部と地方の新たな関係性を築く架け橋となりました。参加者の多くが「また必ず戻ってきたい」と口にするほど、島根の魅力と可能性を実感できる充実した一週間となりました。

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