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隠岐ユネスコ世界ジオパークのワークスポットを訪ね歩く【島後(どうご)編】

世界的に貴重な地形や地質、特有の生態系、人の営みが「ユネスコ世界ジオパーク」に認定される島根県の離島・隠岐諸島。西ノ島町、海士町、知夫村があるエリアは島前と呼ばれ、隠岐の島町が位置するエリアは島後と言われます。島前、島後のワークスポットを訪ね歩く1泊2日の旅に出かけました。

2日目の舞台は島後エリアの隠岐の島町。海の玄関口・西郷港から北西に向かって10分ほど歩くと、住宅街にあるお洒落なたたずまいの雑貨屋・京見屋分店が見えてきました。

港から徒歩10分程のところにある京見屋分店
店内には食器や土産物、小物、キャンプ用品など多様な商品が並ぶ
奥にはレコードの音楽が流れるカフェスペースが広がる

島民だけでなく、島外からも多くの若い旅人や移住者が集い、つながる場所で、隣接する離れの2階に京見屋分店のワーキングスペース「風待ちoffice」がありました。

カフェスペースとは雰囲気が一変し、仕事に集中できるワーキングスペース

ワーキングスペースは、島内外の人が交流するカフェとは違い「ゆったりとしたプライベートな時間を過ごしてほしい」と、妻とともに切り盛りする谷田晃店主が今年2月に整備。もともとは倉庫でしたが、つながりのある都会の大学院生や地元工務店の協力を得て改修。廃材も活用しながら仕上げ、木のぬくもりや手作りの温かみのあふれる空間となっています。

会議やワークショップなどにも利用できるテーブルもあり、貸し切り利用も可能。計20席を備え、Wi-Fi、ホワイトボード、電源を完備。
読書や雑談できるスペースも
1階にはシャワールームや洗濯機を完備

仕事の合間に島の観光やアクティビティで汗を流し、シャワーですっきりした後に隣のカフェで地ビールを味わう楽しみ方もいいですね。

現在は試験的に運営しているため、料金は店のカフェスペースのワンドリンク制で火曜日を除く日の午前10時~午後6時半に利用可能。2024年春をめどに詳細な利用料などを決め、本格稼働させるそうです。

1952(昭和27)年にお茶屋さんとして創業し、時代の流れや来店客のニーズに合わせて形を変えてきた京見屋分店。歴史をつなぐ谷田さん夫婦の温かい人柄も楽しみの一つです。

笑顔が素敵な谷田さん夫婦

ワーキングスペースは現在、島民の利用がほとんどですが、「ワーケーションを含めて島外の人も呼び込み、町が盛り上がってくれたらうれしいですね」と谷田さん夫婦は願っています。

<施設情報>

京見屋分店
島根県隠岐郡隠岐の島町西町八尾3-81
TEL:08512-2-0425
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