隠岐ユネスコ世界ジオパークのワークスポットを訪ね歩く【島後(どうご)編】
世界的に貴重な地形や地質、特有の生態系、人の営みが「ユネスコ世界ジオパーク」に認定される島根県の離島・隠岐諸島。西ノ島町、海士町、知夫村があるエリアは島前と呼ばれ、隠岐の島町が位置するエリアは島後と言われます。島前、島後のワークスポットを訪ね歩く1泊2日の旅に出かけました。
2日目の舞台は島後エリアの隠岐の島町。海の玄関口・西郷港から北西に向かって10分ほど歩くと、住宅街にあるお洒落なたたずまいの雑貨屋・京見屋分店が見えてきました。
島民だけでなく、島外からも多くの若い旅人や移住者が集い、つながる場所で、隣接する離れの2階に京見屋分店のワーキングスペース「風待ちoffice」がありました。
ワーキングスペースは、島内外の人が交流するカフェとは違い「ゆったりとしたプライベートな時間を過ごしてほしい」と、妻とともに切り盛りする谷田晃店主が今年2月に整備。もともとは倉庫でしたが、つながりのある都会の大学院生や地元工務店の協力を得て改修。廃材も活用しながら仕上げ、木のぬくもりや手作りの温かみのあふれる空間となっています。
仕事の合間に島の観光やアクティビティで汗を流し、シャワーですっきりした後に隣のカフェで地ビールを味わう楽しみ方もいいですね。
現在は試験的に運営しているため、料金は店のカフェスペースのワンドリンク制で火曜日を除く日の午前10時~午後6時半に利用可能。2024年春をめどに詳細な利用料などを決め、本格稼働させるそうです。
1952(昭和27)年にお茶屋さんとして創業し、時代の流れや来店客のニーズに合わせて形を変えてきた京見屋分店。歴史をつなぐ谷田さん夫婦の温かい人柄も楽しみの一つです。
ワーキングスペースは現在、島民の利用がほとんどですが、「ワーケーションを含めて島外の人も呼び込み、町が盛り上がってくれたらうれしいですね」と谷田さん夫婦は願っています。
<施設情報>
京見屋分店
島根県隠岐郡隠岐の島町西町八尾3-81
TEL:08512-2-0425
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