EDITOR'S PICKS 編集部のおすすめ
フォトジェニックな穴場が満載
萩・津和野を巡る1泊2日モデルコース
レトロな街並みに調和したモダンでおしゃれなスポットが増え、より魅力的に変化している山口県萩市と島根県の津和野町。どこを切り取っても絵になるから、写真好きにはたまらない旅になるはず。周りにもおすすめしたくなる新しい萩・津和野を、誰よりも早く満喫しちゃいましょう!
多くのガイドブックで“歴史の街”と紹介されている萩と津和野ですが、古き良き街並み以外にも魅力はいっぱい。実際に足を運んでみれば、イメージがガラリと変わること間違いないでしょう。フォトジェニックな新スポットや、思わずカメラを向けたくなるカラフルな風景が盛りだくさん。歴史に詳しい人もそうでない人も、きっと旅を満喫できます。
1日目 絵になる穴場が満載の萩
10:00
鮮やかな青が美しい山陰ブルーの海
朝の便で羽田を飛び立ち90分。萩・石見空港でレンタカーに乗ったら、山口県萩市に向けて出発です。まもなく見えてくる、美しい日本海。「山陰ブルー」と呼ばれる特別な青さには、誰もが感激するはずです。
11:00
動画も撮りたい
イカの足が踊る人気のランチ
おいしい海の幸が豊富な萩市。必ず食べておきたいのが、「梅乃葉」名物、須佐男命いか※ の活き造りです。注文を受けてからのスピード調理。運ばれてきた時には、まだ足が動くほどの活きの良さ。これは動画に残しておきたい! 身が透き通ってキラキラと輝き、まるで宝石のように美しい……。
※須佐漁港に水揚げされた活きたケンサキイカの呼び名。
噛めば噛むほど味わえる濃厚な甘みと旨み。これが須佐男命いか最大の魅力です。えんぺらのコリコリ食感もたまらない! 鮮度抜群で、わた(内臓)まで生で食べられます。頭や足を残して天ぷらにしてもらうのもおすすめ。また違う味が楽しめる最高のランチです。
INFORMATION
口福の馳走屋 梅乃葉
- 住所:山口県萩市須佐5010-1
- TEL:08387-6-2354
- ホームページ:https://umenoha.ume8.jp
- 活イカの入荷は天候に左右されるため、電話でのご確認をおすすめします。
13:30
かわいすぎる!
カラフルな萩焼のギャラリー
フォトジェニックな萩をめぐる旅に、陶芸家・金子司さんのギャラリーは外せません。ポップでかわいい作品の数々に、萩焼の印象が180度変わるはず。今まで興味がなかった人も、きっと心を鷲掴みにされます。
繊細な技法「墨流し」の使い手による、カラフルな器につい目移り。さらに、圧巻なのがきのこ部屋です。同じ柄はふたつとない、びっしり増殖したきのこたち。斬新すぎて、まさに異空間。萩にこんな場所があったなんて驚きです!
INFORMATION
カネコツカサ 工房・ギャラリー
- 住所:山口県萩市三見2300-1
- TEL:0838-27-0238(来訪時、要事前連絡)
- Instagram:https://www.instagram.com/kusabira696/
15:30
カメラ片手に街歩きするなら
新スポット続々の浜崎地区
ガイドブックに載っていない穴場が多い浜崎地区へ。古民家を生かしたレストランや、一棟貸しの宿といった新しいスポットも増えています。魚市場の目の前には立ち飲みのお店「ポートサンスタンド」がオープン。コーヒーやジェラート、スタッフ厳選の国内のクラフトビールなどを取り揃え。テイクアウトにして、街歩きするのもおすすめです。
18:00
築100年以上の古民家レストランで
美しすぎるコースディナー
萩の中心部から車で10分。緑の田園風景の中にひっそりと佇む隠れ家的なレストラン「彦六又十郎」で、色彩豊かなコースディナーを味わいます。
ヨーロッパなどで修行を積んだ岡本智之シェフが腕を振るいます。「イタリアンがベースですが、ジャンルはこだわっていません。出来るだけ萩のおいしい食材を使い、火の通し方を工夫して素材の良さを引き出しています」と、岡本さん。手の込んだ美しすぎる盛り付けに、より特別感が高まります。食べる前に写真を撮って、余すことなく思い出に。
INFORMATION
リストランテ&カフェ 彦六又十郎
- 住所:山口県萩市明木4436
- TEL:080-3055-4336
- Instagram:https://www.instagram.com/hikoroku_matajurou/
20:30
萩ゆかりのインテリアに囲まれるゲストハウス
今宵は「萩ゲストハウスruco」に泊まります。階段横の壁はまるでアート作品。萩焼をはじめとした、萩にちなんだ小物がパッチワークのようにはめ込まれています。他にも、廃材から生まれ変わったおしゃれなインテリアがずらり。スタイリッシュで居心地の良い空間に、リピーターも多いのだとか。ここに連泊しながら萩を旅するのにも憧れます。
2日目 自然豊かな大絶景 津和野
8:30
菊ヶ浜を散歩しながら
海に浮かぶ島々をパシャリ
旅の2日目は菊ヶ浜の散歩からスタート。青く澄んだ海と白い砂浜のコントラストが美しい! 国指定天然記念物の指月山や、海に浮かぶ島々が絵になります。
萩でモーニングするならうどんもアリ。地元の人に混じり、「どんどん」で牛肉たっぷりのうどんをすすります。しっかりお腹を満たして、島根県の津和野町へ。
INFORMATION
どんどん唐樋店
- 住所:山口県萩市唐樋町30−1
- TEL:0838-22-0761
10:30
津和野の絶景スポット
青野山の麓で煎茶体験
のどかな県道を走ること1時間。茶所でもある津和野で、70年以上の歴史を持つ茶園「秀翠園」に到着です。国の名勝、青野山の大絶景が目の前に。こんな素敵なロケーションで、四代目の田中懸志朗さんからレクチャーを受けて美味しい煎茶をいただきます。
難しい作法は一切ナシ。気軽にお茶を学んで味わえるのが魅力です。3種のお茶の飲み比べクイズでは、簡単そうで意外にも迷う人が続出。笑い声がこだまする楽しい時間を過ごせます。撮影のベストシーズンは5月。青野山とその麓に咲き誇るつつじ、100匹の鯉のぼりが泳ぐ姿をひとつのフレームに収められるそう。秋には紅葉も楽しめ、色んな季節に何度でも足を運びたいスポットです。
INFORMATION
秀翠園
- 住所:島根県鹿足郡津和野町直地142-1
- TEL:0856-72-2204
- Instagram:https://www.instagram.com/mamecha_shusuien/
- 煎茶体験ツアー申し込み先
- 津和野体験Yu-na:https://yuna-tsuwano.jp
12:00
ヘアサロン併設のカフェで
おしゃれランチ
津和野駅のすぐそば、「SALON HORN」でランチタイム。外観は津和野らしい白壁ですが、店内は洋風にリノベーション。カフェの中にヘアサロンスペースがある、おしゃれでユニークな造り。オーナーの長田妃女乃さんが「誰にとっても居心地の良い場所をつくりたい」との思いでオープンさせた複合店舗です。実はIターンで移住してきた長田さん。津和野でのおすすめの過ごし方なども、気さくに教えてくれます。
14:00
どこを撮っても絵になる朱塗りの千本鳥居
津和野に来たら、太皷谷稲成神社へお参りを忘れずに。稲荷ではなく、“稲成”と書く日本で数少ない神社です。願望成就や大願成就の「成」の意味が込められ、願い事がよく叶う縁起の良いスポットです。
車で本殿の近くまで行くこともできますが、写真好きなら表参道は外せません。約千本にもなる朱色の鳥居の中は、どこを切り取っても絵になります。撮影を楽しみながらゆっくり登り、お願い事を考える時間に。
INFORMATION
太皷谷稲成神社
- 住所:島根県鹿足郡津和野町後田409
- TEL:0856-72-0219
14:30
津和野城跡の頂上からライブ配信したい
太皷谷稲成神社からの眺めも素敵ですが、さらなる高みへと誘う津和野城跡も見逃せません。リフトに揺られながら緑の森をぐんぐん登ります。到着直前には角度がさらに急になり、ハラハラドキドキ、テンションマックスです!
リフトを降りて15分ほどトレッキング、津和野城本丸跡へ到着です。眼下に広がる大パノラマの絶景に、疲れなんて吹き飛んでしまいます。石垣にゆっくりと腰を下ろし、石見を象徴する赤瓦の街並みや、美しい田園風景をカメラでパシャリ。山頂からライブ配信したくなるほどいい眺めです。
INFORMATION
津和野城跡
- 住所:島根県鹿足郡津和野町後田
- 問い合わせ先:津和野町観光協会
- TEL:0856-72-1771
16:00
石見をイメージした瑠璃色の器をお土産に
自分へのお土産選びに「シキノカ」へ立ち寄ってみては。明治初期から続く種苗店の一角に、店のオリジナルデザインの陶磁器や、ハンドメイドのガラス食器が並びます。一瞬で心を奪われる宮内窯の瑠璃色の器は、石見の海や空の色がモチーフ。いつでも旅を思い出せる素敵な品を手にして、萩・石見空港へ。夕方の羽田行きの便で石見をあとにします。
INFORMATION
俵種苗店 SHIKINOKA
- 住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ212
- TEL:0856-72-0244
- Instagram:https://www.instagram.com/shikinoka_tawaraseed/
まだ多くの人が知らない所で、思わず写真を撮りたくなる景色に出会いたい。そんな人にぴったりな1泊2日の旅。レトロかわいい街並みに、四季折々の景色が楽しめる大絶景。ふらっと街歩きすれば、地元の人しか知らない隠れたフォトスポットに巡り逢えます。歴史の街だけに留まらない、新たな魅力を発見しに、萩・津和野を訪れてみてはいかがでしょう。
Photo / Yuichiro Iwatani
Text / Megumi Tsukuba