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未来を照らす山陰の辺境へ
古くて新しい大森町の旅案内

島根県大田市、石見銀山と雄大な森に抱かれる、人口約400人の世界遺産の町……そう聞いてどんな姿をイメージするでしょうか。山奥に取り残された静謐な集落? それとも人でごった返す賑やかな観光地? 今回の目的地「大森町」はそのどちらとも違った魅力を持っています。
 
山陰の森の奥に佇む小さな町に、何がおこっているのでしょうか? その答えを見つけるため、今回は大森町の若き住人たちに旅の案内をしてもらいます。

大森町のメインストリート。現在の住人は約400人。最盛期には20万人が暮らしたと言われ、往時を思わせる建物が風景として残る。

美しき山陰の辺境に何がおこったのか?

まずはキホンの情報から。大森町があるのは島根県大田市で、萩・石見空港からは2時間弱のドライブ。1600年代前半から石見銀山の鉱山町として栄えた大森町は、江戸初期のピーク時には20万人が暮らしたと言われた政治・経済の一大地。しかし1943年に銀山が閉山すると急激に過疎化し、山奥に取り残されるように忘れられた存在になっていきました。
 
その後、有志の住民や地元企業により町並みの保存活動がスタート。古民家の再生が続けられ、一時は廃墟とまで言われた町に美しい景観と暮らしの活気が復活。2007年には石見銀山とともに世界遺産に登録されます。 

大森町の風景。古民家再生活動や若者の雇用活性化にはライフスタイルブランド<石見銀山 群言堂>を運営する「石見銀山生活文化研究所」や、世界的義肢装具メーカー「中村ブレイス」といった地元企業の存在が大きい。

築150年超の古民家を再生させた「石見銀山 群言堂本店」の建物。群言堂創業者の松場大吉さんと松場登美さん夫妻に憧れ大森町を訪れる人も多い。

そして現在。大森町には各地から若者が移り住み、新たな取り組みが芽吹く地に。先人たちが復活させ暮らしながら守ってきた文化的景観の町は、観光と暮らしが一体となった先進的な取り組みで広く注目を集めるようなっています。
 
そんな大森町の今の魅力を、この地に惹かれて移り住んだ若き住人たちに案内してもらいましょう。

歩くスピードをゆるめる「大森時間」な旅
案内人:吉田彩乃さん

最初の案内人はイラストレーターの吉田彩乃さん。松江市での暮らしを経て4年ほど前に生まれ育った大森町へと戻りました。

「以前の私は、大森を“何もない退屈な地元”のように感じていました。遊ぶ場所も限られていますし人も少なくて。でも同世代の大森へ移り住んできた人たちに出会って、価値観が変わりました。みんな大森の“何もなさ”を楽しんでいたんです。山菜を採りに行ったり、季節ごとに家の飾り付けを工夫したり。ゆったりと暮らしを楽しむ天才だなって思いました」

現在は旦那さんとふたりで古民家をリノベーションした家に暮らす吉田さん。自分の暮らしを紡ぎながら、イラストの仕事に打ち込んでいます。彼女の作品はInstagramでも見ることができます。

「この辺りだと『こんにちは』『帰りました』って通りがかりに町の人と言葉を交わすのが普通ですなんですよね。そのまま立ち話になったりもしますし、みなさんゆっくり時間を過ごしているように感じます。私自身大森に戻って、歩くスピードがゆっくりになったことに気がつきました。きっと、大森の環境がそうさせるんでしょうね。旅で訪れた方にもぜひそんな“大森時間”を体験してほしいです」

忙しい日常を離れ、大森町のおだやなか時間感覚に心身をなじませる。歩くスピードを緩める旅は、きっと贅沢で特別な体験になるはずです。

「そんな “大森時間”を感じられる場所のひとつが『熊谷家住宅』です。季節ごとに室内の装飾が変わり、例えば夏には障子や襖のかわりに簀戸(すど)や御簾(みす)がかかります。そこに透ける光やさしこむ風、畳に落ちる影をぼおっと眺める。大好きな時間のすごし方です」

「熊谷家住宅」は入場料を払って見学が可能。1998年に国の重要文化財に指定された銀山地区最大の商家建築。

熊谷家住宅
住所:島根県大田市大森町ハ63
TEL:0854-89-9003
http://kumagai.city.oda.lg.jp/

「ドイツパンのヒダカさんもお気に入りの場所です。ブレッツェルに生ハムとバターを挟んだサンドイッチは感動する美味しさ。ほっとひと息つきに行きます。それから群言堂さんでお庭を眺めながらフルーツパフェをいただくのも贅沢な時間です」

ドイツの国家資格「ドイツ製パンマイスター」を持つ日高さん。お店ではブレッツェルはじめ本格的なドイツパンが楽しめる。

隣接する「アイスカフェヒダカ」では地元食材をつかったジェラートやソルベを提供。吉田さんおすすめのブレッツェルサンドと共に。

ベッカライ コンディトライ ヒダカ
住所:島根県大田市大森町ハ90-1
TEL:0854-89-0500
公式Instagram
 

「石見銀山 群言堂 本店」のカフェは街歩きの休憩におすすめの場所。季節ごとに旬のフルーツを使用するパフェが人気。

石見銀山 群言堂 本店
住所:島根県大田市大森町ハ183
TEL:0854-89-0077
https://www.gungendo.co.jp/shopinfo/details/000250.php
※カフェは2024年3月まで改装のため休業中。ショップは通常通り営業。

「都市にいた時は、歩くスピードも今よりずっと早かったです」と笑う吉田さん。彼女にとって萩・石見地域の魅力を聞いてみました。

「石見は良い意味で観光地化されすぎていないエリアだと感じます。人も多すぎず、地域の伝統や文化を大切にしながら、時代に合わせゆっくり変化しています。新しさと昔ながらの良さが無理なく共存しているのは魅力だと感じます」

さらに!
吉田さんおすすめ萩・石見のゆったりスポット

吉田さんにお気に入りの萩・石見エリアの場所をスポット教えてもらいました。大森町から足を伸ばして、ゆったり流れる石見の時間感覚に触れるのはいかがでしょう。

心ゆくまで長居できるカフェ「風のえんがわ」

石畳の小道を抜けと、おとぎ話に出てきそうな古い一軒家が。「何も考えずぼおっと過ごせる場所です」

喧騒を離れた静かな空間は読書にぴったり。 “長居歓迎“だけあり気兼ねなくゆっくり過ごせるのが嬉しい。

自家製桑の実のスカッシュと、店内で焼いたいちじくのタルト。タルトは日替わりで数種類から選べる。タルト目当てに訪れる人も。

風のえんがわ
住所:島根県江津市後地町2398
TEL:0855-57-0522
https://kazenoengawa.work/

1300年の歴史を感じる「石州和紙会館」

1300年前から伝わる石州和紙の魅力を体験できる施設。石見の伝統に触れ悠久の時に思いをはせてみては。

和紙会館では紙すき体験や和紙の販売も。ちなみに吉田さんは石州和紙にイラストを描いたシールを作っているそう。

石州和紙会館
住所:島根県浜田市三隅町古市場589
TEL:0855-32-4170
https://www.sekishu-washikaikan.com/

美しさに触れ暮らしの感性を整える旅
案内人:小松﨑由佳さん

2人目の案内人は、ライフスタイルブランド「石見銀山 群言堂」を運営する石見銀山生活文化研究所に勤務する小松﨑由佳さん。東京でWeb・グラフィックデザイナーとして働いたのちドイツ・ベルリンへ。帰国後の新たな拠点として選んだのが大森町でした。

「ベルリンには土地の文化や自然を大切にする価値観が当たり前のように根付いていたのが印象的でした。古い道具を大切にしたり、日常的に自然の中へ出かけたり。日本でもそんな暮らしがしたいと思って訪ねたのが大森町なんです。最初は『他郷阿部家』という宿に泊まったのですが、本当に素敵で感動しました。廃材や古い生活道具に手を入れて使っていて。理想の暮らしのあり方だなあって」

大森町を本店に、全国30店舗以上を展開する<石見銀山 群言堂>。運営する「石見銀山生活文化研究所」には、由佳さんはじめその活動や哲学に惹かれ大森町に移り住んだ若い世代が多く勤める。

他郷阿部家とは築230年の古民家を再生した宿。群言堂を立ち上げた松場登美さんが10年以上暮らしながら改修しました。群言堂を有する「石見銀山生活文化研究所」では、大森町でのべ10軒以上の古民家を再生させてきました。

「大森では、至る所でこだわりの暮らしの風景に出会えます。建物や空間もそうですし、何気なく入ったお店の食器から、内装や道具、空間の設え。食のレベルも高いですし、ふらっと歩くだけで古くて美しいもの、土地ならではのものや、美味しいものにたくさん出会えます」

<石見銀山 群言堂>では、大森町の暮らしに根ざした、を衣食住美に関するこだわりの商品を製造・販売する。由佳さんが着るのは大森町の植物で染めた麻100%のワンピース。

ひとつひとつの風景が丁寧に手をかけられたもので構成されている。大森町の心地よさは、いいものの密度が高いことが理由かもしれません。「大森は暮らしの感性が整う町です」と話す由佳さんに、おすすめスポットを教えてもらいました。

「私が暮らしに関するものを一番よく買うのが群言堂。大森に来たら、ぜひ本店に訪れてほしいです。『無邪く庵』もおすすめで、こちらは電気もガスも水道もない古民家。文明を排除した空間で五感を蘇らせるという、洗練された空間です。器や食品をセレクトする『ルールブルー石見銀山』も好きなお店で、店主の方のこだわりを感じるセレクトです」

無邪く庵

昼間の明かりは蔀戸(しとみど)と呼ばれる窓から入る自然光のみ。光の変化で空間の表情が移り変わる。

夜はロウソクの灯りが頼り。『陰翳礼讃』に描かれるような、日本家屋の光の感覚が体感できる。

無邪く庵
住所:島根県大田市大森町駒ノ足ハ173-1
https://www.gungendo.co.jp/article/details/000348.php

ルールブルー石見銀山

こだわりの品が並ぶ店内。店主・細山さんの解説を聞きながら宝探し感覚で探検するのが楽しい。

赤瓦の古民家をリノベーションした店構え。

吹きガラス作家・垣内信哉さんの作品、民藝運動の流れを引く「森山窯」の器など地元作家による道具も。

ルールブルー石見銀山
住所:島根県大田市大森町ハ85
問合せ:lheure.bleue.iwamiginzan@gmail.com

古きものの魅力を見いだし、新たな時代へ問うこと。土地の文化や自然に根付いた衣食住で、これからの暮らしをつくっていくこと。町の風景に感じられるそんな美学は、<石見銀山 群言堂>はじめ、大森町の人々が暮らしを楽しみながら培ってきたものです。

「大森にいると、人の営みの美しさと、暮らす人のおおらかさを感じます。石見地域自体もそうですが、人が多すぎないからかみなさん余裕がありますね。お店の方が話しかけやすい雰囲気だったり、お話好きだったり。地元の方との出会いは石見旅の醍醐味のひとつだと思います」

さらに!
小松﨑由佳さんが選ぶ石見の個性派温泉

実は大の温泉好きという由佳さん。曰く「石見は泉質がユニークな個性派温泉の宝庫」とのこと。そこで大森町から足を伸ばして訪ねたい、石見の秘湯を教えてもらいました。

まるで化粧水! 日本一のうる肌湯「美又温泉」

「化粧水に浸かっているよう」と絶賛される泉質の美股温泉までは大森町から車で1時間ほど。トロトロの泉質は「温泉総選挙2023」のうる肌部門で1位を獲得。一帯に複数の温泉施設があり“はしご湯”も楽しめる。

自然湧出の源泉掛け流し! 「温泉津温泉」

大森町からほど近い、歴史ある温泉街「温泉津(ゆのつ)町」。古くから親しまれる共同浴場 「泉薬湯 温泉津温泉 元湯」と「薬師湯」があり、それぞれ自噴する源泉に入ることができる。港へ続く風情ある細い道はお風呂上がりの散策も楽しい。

温泉津温泉
住所:温泉津観光案内所(ゆう・ゆう館)
TEL:0855-65-2065

山奥の楽園! 濃厚にごり湯「かきのき温泉はとのゆ」

吉賀町の山間に佇む、コアなファンが多い名湯がこちら。遠方から訪れるバイカーも多く、地域内外の人に愛される理由はタオルが染まるほど濃厚な泉質のにごり湯。湯上がりメシには併設する食事処の人気メニュー「からあげ定食」をぜひ。

かきのき温泉はとのゆ
島根県鹿足郡吉賀町柿木村柿木81
TEL:0856-79-2150
https://hatonoyu.jimdosite.com/

町の利他性に触れる、暮らすような旅
案内人:小松﨑拓郎さん

最後の案内人は、編集者として活動する小松﨑拓郎さん。2人目の案内人小松﨑由佳さんの旦那さんでもあります。東京時代にWebメディア『灯台もと暮らし』    の創刊、運営に携わり、ベルリンを経て大森町へ。古民家で自然に寄り添う暮らしを営みながら、企業やブランドの支持者を増やすコンテンツマーケティングの会社「エドゥカーレ」を運営しています。

「いろいろな土地の暮らしを取材してきましたが、石見や大森町には日本の原風景が残っていると感じます。森や里山があり、ポツポツと家や集落が並んでいる。そういう昔ながらの日本の風景が残る場所は貴重だと思います」

ベルリンから帰国後、移住先を探して日本中を旅したという拓郎さん。大森町を選んだ理由は何だったのでしょうか。

「大森にはきれいな水や豊かな森、人の営みの残る風景がある。自然に近い暮らしの場として惹かれました。それから、やっぱり町の方たち。例えば、大森を歩くと民家の軒先に花が生けてあることに気が付くと思います。それは町の方々の自発的な心遣い。訪れてくれた人に楽しんでほしいという想いの表れなんですよね。そうした他者を思いやる心が町に根付いていることが素晴らしいと思いました」

森と清流に囲まれた古民家を借り、奥さんと鶏と一緒に暮らす拓郎さん。

「象徴的なのが井戸神社という場所。祀られている井戸平左衛門は江戸時代の代官なのですが、大飢饉の際に独断で米蔵を開放して飢えた人々を救ったそうです。そんな先人の価値観が文化として受け継がれているのかもしれませんね。大森に長くいると、そうした目に見えない助け合いの心、他を利する精神性みたいなものが端々に感じられます」

井戸神社。井戸平左衛門はサツマイモを普及させ領民を飢饉から救ったことから「いも代官」とも呼ばれ、今も地域で慕われる。

井戸神社
住所:島根県大田市大森町イ1372
https://idojinjya.org/

個人の利益よりも、他者との調和や地域の未来を大切にする精神。大森に受け継がれる「利他性」や「贈与性」は、持続可能な経済やコミュニティのありかたが問われる今、広く注目を集めるキーワードでもあります。

「そういう文脈から大森を旅するのも、学び多き経験になると思います。旅の案内としてはややマニアックな視点かもしれませんが(笑)、ぜひ大森に来たらゆっくり時間をとって長く過ごしてほしいです。大森の素晴らしい精神性を感じてもらえるはずです」

大森町を深く味わうには1泊といわず2泊3泊と滞在したいもの。そんな暮らすような旅におすすめのスポットを教えてもらいました。

「旅で快適な仕事環境があると滞在期間が伸ばしやすいですよね。『石見銀山まちを楽しくするライブラリー』には2階にコワーキングスペースがあって僕もよく利用させてもらっています。大森町の技師装具メーカー『中村ブレイス』と島根県立大学が共同で設立した場所で蔵書や空間も素晴らしいです」

巨大な行燈がモチーフの「行燈本棚」。地域の学生が著名人や地域で活躍する人に「人生に影響を与えた本」というテーマで選書を依頼した本が並ぶ。

石見銀山の坑道をイメージした「えほんのどうくつ」。探検気分で絵本探しが楽しめる。

子どもたちが水遊びできる浅いプール。ベンチに座ってぼおっと過ごすのもおすすめ。

ライブラリーの建物は、旧朝鮮銀行総裁・松原純一氏の生家。中村ブレイスの古民家再生プロジェクトの一環でリノベーションが行われた。

石見銀山まちを楽しくするライブラリー
住所:島根県大田市大森町ハ94
TEL:0855-24-2201
https://ginzan-books.com/

「福石庵は仕事の息抜きにぴったりです。島根のブランド食材が楽しめるカフェなのですが、関西出身の店主の方が気さくで面白くて。ランチに来た旅人が店主と意気投合して夕暮れ時まで話し込む、なんてことが普通に起こる、旅の目的地になるお店です」

築100年以上の古民家をリノベーションした「福石庵」。看板メニューは島根和牛のローストビーフライス。

日や時期により営業時間が変わるので、訪れる前にInstagramをチェック。

福石庵
住所:島根県大田市大森町二84
TEL:050-3577-2914
公式Instagram

「旅先では美味しいお酒も飲みたい、そんな方に必ず気に入ってもらえるのが『アンボア』です。店主の和田さんは奇才といいますか、非常に鋭いこだわりを持つ方で、彼の選ぶお酒は間違いないですね。お店の真ん中にある触り心地のいい木のテーブルをなでながら、和田さんの話を聞きながらお酒を飲む。最高の時間です」

「ゆっくり話をしながらお酒のよさを伝えたい」と語る店主の和田さん。東京の酒店で修行を積み島根県へ移住し「アンボア」を立ち上げた。

山陰を中心とした各地の日本酒、ヨーロッパのナチュラルワインなど、店主こだわりの酒を多数ラインナップ。中には東京では手に入りにくい珍しい酒も。

山陰にはトレンドに左右されず実直な酒造りを続ける良い蔵が多くあるそう。写真左は玉櫻酒造「玉櫻」、右は若林酒造「開春」。ともに山陰の酒。

スペインの女性醸造家による自然派オレンジワイン「エマ・ガルナッチャ ブランカ」を角打でいただく。このクオリティのワインがグラス1杯から飲めるのは貴重。角打ちで飲める銘柄は日によって変わる。

リカーショップ アンボア
住所:島根県大田市大森町ニ144
https://www.unbois.shop/

さらに!
小松﨑拓郎さんが愛する萩・石見の自然スポット

大森の水と自然の美しさに惹かれたという拓郎さんに、石見の豊かな自然を感じられるスポットを紹介してもらいました。

日本一の清流でのんびりと過ごす「高津川」

日本で唯一支流を含めてダムのない一級河川。高津川の魅力はこちらの記事で 。「休日に、高津川までドライブするのが好きで、川沿いを散歩して過ごします」

天然記念物“ハンザケ”に出会う「瑞穂ハンザケ自然館」

特別天然記念物のオオサンショウウオを飼育展示する貴重な施設。「僕、両生類には目がなくて (笑)。施設のある邑南町一帯ではオオサンショウウオを“ハンザケ”と呼ぶそうです」

瑞穂ハンザケ自然館
住所:島根県邑智郡邑南町上亀谷475
TEL:0855-83-0819

3人の目を通して見る大森町にあるのは、土地と自然に根ざした暮らしの風景。そして人や思いやりを大切にする精神性。それらはきっと、かつての日本に当たり前にあったもの。大森町に懐かしさを感じるのはそんな理由かもしれません。
 
大森町と萩・石見空港はレンタカーで2時間弱の距離。3人が教えてくれた萩・石見のスポットを巡りながら石見をのんびりと巡るのはどうでしょう。古さと新しさに出会う石見の旅は、これからの生き方を見つめなおすきっかけも与えてくれるかもしれません。

Photography Yuichiro Iwatani
Edit & Text Masaya Yamawaka
Coordination Kimiko Toshima(Gungendo)

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