「僕は、イタリアに憧れてきました。一度行ってみたいと思っていました。でも、なかなかチャンスがなくってね、憧れや夢だけで描いていたんです」
『石本正 青春時代を語る』より
終戦後、本格的に画家として歩み始めた石本正(いしもとしょう・島根県浜田市出身/1920-2015)。それまで閉ざされていた海外の文化が一気に流れ込み、人々の生活も美術の世界も変革期を迎えていました。大きな時代のうねりの中で、若き石本は独自の日本画を模索します。そして、画集で憧れた中世ヨーロッパのロマネスク美術をヒントに、自分なりの解釈で新しい表現を取り入れた作品が次々と生まれました。その憧れは、姿形を変えながら心の奥深くに宿り続け、その後石本は「舞妓の画家」として名を馳せていくようになります。
本展では、ロマネスク美術に着想を得た30代から「舞妓の画家」として知られるようになるまでの画風の変遷を辿りながら、当時の時代背景と画家の心境に着目して展覧します。
開催期間 | 2025年6月7日~2025年8月24日 |
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時間・休業日 | 【開館時間】 9:00〜17:00(入館は16:30まで) 【休館日】 月曜日(祝日の場合は翌平日休館) |
会場 |
浜田市立石正美術館 浜田市三隅町古市場589 |
お問合せ先 |
浜田市立石正美術館 TEL:0855-32-4388 |
料金 | 一般600円、高校・大学生300円、小・中学生200円 ※「しまね家庭の日」毎月第3日曜日にご家族で来館された高校生以下の観覧無料。 |
ウェブサイト | https://www.sekisho-art-museum.jp/exhibition/nextex/after10th-romanesque-maiko |