2022年04月20日 公開
島根県浜田市は、県内随一の水揚げを誇る「山陰浜田港(浜田漁港)」がある港町です。脂のたっぷりのった良質なノドグロを始め、アナゴやカレイなど、一年を通して豊富な種類の魚介類が水揚げされ、まさに “おさかな天国” !
ぜひ足を運んでほしいのが、2021年リニューアルオープンした「はまだお魚市場」。漁港に隣接し、活気にあふれた市場は今注目のスポットです。また周辺には、ご当地グルメを味わえるお店に加え、釣りやマリンスポーツ、美しい夕日が楽しめるスポットも。潮の香り漂う港町・浜田の魅力をたっぷり楽しみましょう。
浜田漁港で水揚げされた旬の鮮魚がところ狭しと並ぶ「はまだお魚市場」。「ここにしかない、とびっきりいいもの。」をコンセプトに、競り落とされたばかりの活きのいい鮮魚の販売から、こだわりの技術で作られた干物や加工品、海鮮丼など港町ならではの海鮮料理まで、見て、食べて、買って、とびっきりの体験ができるのが特徴です。「魚ってこんなにおいしいの?!」。その美味しさに驚かれること間違いありません。旬の地魚をご賞味あれ。
施設は、地元の鮮魚店12社が集う「仲買棟(おさかな通り)」と、魚加工品や工芸品が購入できる土産店、フードコートが並ぶ「商業棟」で構成。鮮魚は売切れ次第販売終了となるので、まずは「仲買棟」へ。そのあとゆっくり「商業棟」を回るのがおすすめです。
仲卸業者が競り落とした魚を直売している「仲買棟」の魅力は、何といっても魚の「新鮮さ」。そして、旬の魚をお手頃価格で販売。浜田漁港には数多くの底引き網漁船や巻き網漁船が入港するので魚種も多く、アジやカレイ、アナゴ、タイ、タコ、イカ、アンコウなど季節ごとにさまざまな魚が店頭に並びます。
都会の料亭では手を出しにくい「ノドグロ」などの高級魚や、漁獲量が少ないため市場に出回りにくい幻の逸品「ウチワエビ」もゲットできるのは、産地ならでは。生けすでは、間近に泳ぐ魚が見られることも。ずらっと並ぶ魚介類に、子どもはもちろん大人もワクワクします。
魚はナマモノ。売切れたら販売終了になるため、確実にゲットしたい方は午前中に仲買棟を訪れるのがおすすめです。魚の調理法や選び方が分からない人は、遠慮なくスタッフに聞いてみましょう。プロならでは、そして地元ならではの目利きで、希望する食べ方に最適の魚や、美味しくいただく調理法を指南してくれます。包丁さばきに自信がない方もご安心。三枚おろしまでは無料で行ってくれるので心配いりません。クーラーボックス片手に、お得な旬の味覚を探しに行きましょう。
仲買棟でお買いものをした後は、漁港直送の鮮魚や特産品を生かしたグルメが揃うフードコートへ。鮮魚が一番揃っている午前中が狙い目の仲買棟に対して、いつでも海の幸を堪能できるのはうれしいポイントです。
シンプルに魚を満喫したいという方におすすめの店。浜田漁港で水揚げされたばかりの魚のお刺身を使った海鮮丼が評判です。一番人気の「ノドグロ炙り丼」(写真)を筆頭に、「あじ丼」「シメ鯖炙り丼」など各種海鮮丼や定食を楽しめます。おすすめは、旬の魚の切り落としをゴマ風味の特製ダレに漬け込んだ「海鮮ユッケ丼」。やみつきになる一品です。
※「めし処 ぐっさん」は売り切れ次第終了の場合あり
はまだお魚市場に隣接する、「石州まる姫食堂」の2号店が2022年6月にオープン。浜田港で獲れた新鮮な魚をつかった海鮮丼や刺身定食、島根のブランド豚・まる姫ポークが味わえるロースカツ定食などお魚もお肉も楽しめます。うどんやラーメンなどの軽食もありますが、バリエーション豊富な定食がおすすめで、その中でも「浜っ子定食」が一番人気!
1階には、農家のクラフトビールで知られる「FARMER’S BREWERY 穂波」がビアスタンドを開設。出来たての自社製クラフトビールやどぶろくなどが味わえます。名物は、山陰沖で獲れたサバと自社製有機野菜を使った「鯖ドッグ」。浜田の新しいソウルフードとして注目を集めています。
海やマリン大橋を一望できる2階のイートインスペース兼休憩コーナーでは、フロア内3店舗の料理や「HONAMI」の商品、さらに「仲買棟」で販売している寿司などの持ち込みが自由。グループや家族で景色も楽しみながら過ごせます。
「ここにしかない商品やサービスを提供する市場」のコンセプトで名付けられた「ここマーケット」。浜田の特産品はもちろんのこと、島根県内の自慢のお土産が揃っています。浜田の名物練り物「赤てん」、干物など魚の加工品、地元野菜、地酒、菓子、伝統工芸品・石見焼などジャンルを超えたバラエティ豊かな地場産品が並び、選ぶのも迷いそう。グルメを満喫した後は、忘れてはならない旅の楽しみの一つ、お土産選びをじっくり楽しみましょう。
〒697-0017 島根県浜田市原井町3050-46[map] TEL:0855-23-7111
【営業時間】
仲買棟 /8:00~15:00
商業棟1F/9:00~17:00 2F/10:00~17:00(LO 15:00)
※仲買棟は仕入状況により営業時間が変更になる場合があるため、事前に要問合せ
【定休日】
仲買棟 / 土曜、市場公休日 ※一部店舗営業あり
商業棟 /火曜、1月1~2日 ※火曜が祝日の場合は営業、翌平日休
浜田には、港町ならではの絶品ご当地グルメがたくさん。この地を訪れたからこそ味わえる旅めしをご堪能ください。
※写真はイメージです
伝統芸能「石見神楽」の演目をメニューにした「神楽めし」は、今や石見地方の定番グルメ。漁業の神様「恵比須」から名付けられ、日本海の新鮮な海の幸を贅沢に盛り込んだ「えびす丼」をはじめ、石見のお肉たっぷり「オロチ丼」、特産品や郷土料理をアレンジした「大黒めし」、石州瓦で具材を焼く「瓦ぬご縁」、健康を意識した野菜たっぷり、塩ちょっぴり「鍾馗めし」など、ユニークなメニューが勢ぞろい。提供するお店や季節によってレシピも具材も違うのが魅力の一つです。他では味わえないとっておきの料理は旅の思い出になること間違いなし!
マップ付きPDFは下記よりご覧ください
漁師飯が元になった郷土料理と言えば、「サバの煮食い」が有名。獲れたての新鮮なサバを玉ネギ、ワカメ、サザエなどと一緒に甘辛いたれで照り焼き風にした一品です。他の魚に比べて鮮度が落ちやすいサバ。元々は漁師たちが船の上でサバをしゃぶしゃぶのように食べていたのが始まりとか。さっと火を通すも良し、しっかり煮込んでも良し。しまね故郷料理店認証店「居酒屋おさむ」では、フグの白子(冬季のみ)が入るオリジナルメニューを提供。素材の旨味を再発見できる一品です。
漁獲量全国上位の浜田産アンコウは、腹が盛り上がっていて身に締まりがあり、味もトップクラス。骨以外捨てるところはないと言われる冬の王様を堪能するなら、肝やえら、皮などの“七つ道具”すべてを一度に味わえる鍋がおすすめです。浜田市内の飲食店で味わうことができ、中には、ご当地鍋フェスタ「鍋-1グランプリ」で準グランプリ を獲得した店も。浜田自慢のぜひ味わいたい一品です。
旅の合間のブレイクタイムには、浜田出身の稀代のコーヒーマニアが生み出した「ヨシタケコーヒー」をぜひ。ネル製法による独自の抽出方法で入れるコーヒーは、香り高くコクのある濃い味わいが特徴。浜田市では、「ヨシタケコーヒー認証制度」が設けられ、創業者が生み出した味を再現する店が市内各地にあります。疲れをほっと癒してくれる極上の一滴をお召し上がりください。
数多くの魚介類に恵まれた “おさかな天国” 浜田。その中でも、浜田漁港で水揚げされた「ノドグロ」「カレイ」「アジ」で、厳しい基準に合格した良質な魚のみ名乗ることができるブランドが「どんちっち三魚」です。
ちなみに「どんちっち」とは、地元の伝統芸能「石見神楽」のこと。太鼓や笛のお囃子が「どんちっち」と聞こえることから、音楽だけでなく石見神楽全体を称するようになったそうです。
どんちっち三魚以外にも美味しい魚はたくさん。全国トップレベルの水揚げ量を誇るアナゴや、身が締まったアンコウ、フライが人気の肉厚のバトウなど数知れません。豊かな漁場と、漁業者の資源保護によって生み出された浜田の恵み。ぜひともご当地で潮の香りを感じながら味わってみたいものです。
もっと知りたい人はこちら ≫浜田漁港で獲れる魚(はまナビ)
港町・浜田は、釣りスポットのメッカでもあります。新名所「はまだお魚市場」に近い場所で、気軽にフィッシングを楽しめるポイントをご紹介。
ひとつ目が、マリン大橋をバックに釣りが楽しめる浜田漁港です。お魚市場から徒歩数分。キスやカレイ、アジなどがちょい投げで楽しめるので、ファミリーフィッシングにおすすめです。漁船が出入りするため、釣り禁止の場所もあるので事前に確認をしてから出かけましょう。
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もう一つは、マリン大橋を渡った先にある「オバセの波止」。春秋共にアオリイカが良く釣れる人気ポイントで、冬はヤリイカも獲れるとか。アジやメバルなどさまざまな魚種が楽しめる上、波止外向きでは、マダイやヒラマサの大物をゲットした実績もあるそうです。
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浜田には釣りが楽しめるスポットがたくさん!
浜田の美しい海で、各種アクティビティも楽しめます。「渚の交番be」では、さまざまなマリン体験プログラムを提供。サーフボードで海上クルージングが楽しめる「SUP(スタンドアップパドル)」や、インストラクターの案内で海の中を探検できる「シュノーケリング体験」から、「ウェイクボート」、「バナナボート体験」など(いずれも夏季限定)、初心者でも楽しめるメニューがたくさん。
アウトドアが苦手という方は、日本古来の伝統製法による天然塩を作ってみませんか。海の恵みである塩を、自ら手間ひまかけて作り出すなんてめったにできない経験。お子様の食育にもおすすめです。できた塩は持ち帰ることができるので、ご自宅で旅の余韻にも浸れそう。
漁港周辺には、観光スポットもたくさん。石見一の夕陽を臨むなら、「道の駅ゆうひパーク浜田」へ。遊歩道や展望台が整備されているほか、フードコートも充実しています。定期的に伝統芸能「石見神楽」の上演も。
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構造物としての機能美に目を奪われる斜張橋「マリン大橋」は、浜田のシンボル。斜張橋部分(305メートル)は漁港施設としては日本最長で、背後に見える島の緑と、海の青、そして風情ある港町の風景に見事にマッチしています。
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続日本100名城に選ばれた「浜田城跡」は、歴史ファンならずとも訪れたいもの。自然の地形を生かした縄張りや立派な石垣は必見です。城跡には300本のソメイヨシノが植えられており、桜の名所としても知られています。
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ファミリーにおすすめしたい美術館。「みること」「つくること」の両方が楽しめ、気軽にアートに触れることができます。大人も一緒に楽しめる企画展は、毎回人気でリピーターの多い美術館です。
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